関係人口の増加めざし熊本県球磨郡錦町と連携 食べチョク2020年12月17日
国内産直ECサイト「食べチョク」を運営するビビッドガーデンは、熊本県球磨郡錦町と連携し、生産者の販路拡大を支援する地域おこしプロジェクトを2021年1月から始動する。取り組みを通して、生産者の出店・運用スキルの向上を図り、支援期間の終了後も、新たな販路として定着させることをめざす。
錦町で行われた生産者向けの事前説明会の様子
プロジェクトの目的は、錦町の生産者の販路拡大と関係人口の増加。同町はもともと農業が盛んだったが、最近は作り手の不足が問題となっていることから、錦町の生産者や地域のファン=関係人口が増加させることで農業の活性化を図ろうと、今回の連携に至った。連携にあたっては、クラウドツールを用いた業務改善コンサル事業を展開する(株)キャップドゥの助力を得て実現した。
食べチョクでの販売を通じた販路拡大に向けて同社は、生産者へのフォローとして、事前説明会の開催や、生産者の登録、出品する農作物の決定、写真撮影、商品価格の決定、商品掲載、受注、出荷などを行う。14日には、錦町と食べチョク、キャップドゥの共同で、同町の生産者に向けた事前説明会を開催。今回の地域おこしプロジェクトに興味をもつ生産者に対し、概要やメリット・今後の具体的なサポートの流れを解説した。
熊本県の南部、九州⼭地に囲まれた⼈吉盆地のほぼ中央に位置する錦町は、⼈⼝約1万500⼈の町。⽇本三急流の球磨川が町の東⻄を流れる自然豊かな環境で、良質な⽔と厳選された⽶から造られた球磨焼酎は、地域の特産。「フルーツの⾥」としても知られ、梨をはじめ、桃、栗、いちご、メロンなど果物を生産している。
同町の森本完一町長は「錦町の農作物は、清流と豊かな⼤地で育まれた、新鮮で美味しいものばかり。⽣産者が丹精込めて育てた⾃慢の味をぜひご堪能ください。また、様々な⾃然の魅⼒に富んだ錦町にもぜひ⾜をお運びください。⼼を込めておもてなしします」とコメント。また、ビビッドガーデンの秋元里奈社長は「自治体と連携することでインターネットに不慣れな生産者さんのサポートの強化をしていきたい。今回の連携を通して、魅力的な錦町の食材を多くの方に知っていただき、生産者さんや地域のファン=関係人口の増加に貢献できたら幸いです」と話している。
同社は、今回のケースをモデルケースとして今後、複数の自治体との連携を進め、官⺠連携による関係人口の増加をめざす。
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