安心安全で持続可能なジビエ流通へ業務提携 DMMアグリ×TSJ×金沢機工2021年2月25日
(株)DMM Agri Innovationは、(株)TSJ、金沢機工(株)と、ジビエ簡易加工処理施設と残渣炭化装置の運営、販売を目的とした業務提携を締結した。
簡易食肉加工処理施設「かいたい君NEO」イメージ
今回の業務提携は、DMMアグリの「DMMが持つテクノロジー、ソリューション、人材、プロモーション、ブランディングノウハウを用い、日本の農業が抱える様々な問題を解決する」というミッションと、TSJの「ジビエ肉の安心、安全を担保し、流通の活性化を促進する」、金沢機工の「モノづくりソリューションカンパニーを目指す」という3社のビジョンが「安心安全で持続可能なジビエ流通の実現」という点で一致。今後、DMMアグリの販路へジビエ簡易加工処理施設と残渣炭化装置を提供することで、ジビエの処理加工から流通、ブランディングまでを自治体と一緒に行い、社会課題の解決に繋げることをめざす。
ジビエ加工処理施設には大きく3つの課題がある。ひとつは建設場所として、肉の運搬、汚水や残渣の処理について、近隣住民への配慮が必須であること。また、良質な肉にするには、鮮度の上で捕獲から1時間で加工処理する必要があり、猟師にとっては条件が厳しく捕獲した動物が持ち込まれなくなることがあった。さらに3つ目の課題として解体残渣など産業廃棄物処理には多額の費用がかかるが、今回、ジビエ簡易処理施設によってそれらの課題を克服した。
今後、良肉は簡易食肉加工処理施設にて加工し食肉またはペットフードとして流通させ、残渣や流通基準に見合わないものは残渣炭化装置にて炭化、資源化する。様々な状態のジビエでも引き受け可能となるため、猟師も持ち込む際のハードルが下がる。また、残渣については、簡易処理施設は黒字実績のあるTSJ社と協業することで、簡易施設で炭化して資源化するため、建設費も通常より安価に抑えることができる。
将来的には、調達の難しいジビエをより簡単に加工できる環境を作り、高級フレンチで使われているようなジビエをより多くの人々に提供できる環境をつくる。また、ダイエット食や健康食などの付加価値をつけることで、多様なブランディングを行い食文化を作っていく。
■業務提携する商品
・簡易食肉加工処理施設「かいたい君NEO」
野生鳥獣を捕獲する小規模事業者の獣肉利活用促進を目的に低コストで機能性があり、設置スペースを最小限にした施設設置をコンセプトにリリースした食品衛生法対応の食肉処理施設ユニットシリーズ。
・残渣炭化装置
食肉として扱うことのできない(捕獲後時間が経過し過ぎた、病気を持っている等)個体に関して、残渣炭化装置にて炭化することができる。
重要な記事
最新の記事
-
需要に応じた生産とは何なのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年10月28日 -
【人事異動】JA全農(12月1日付)2025年10月28日 -
農水省「環境負荷低減の見える化システム」JA全農の「担い手営農サポートシステム」と連携2025年10月28日 -
栃木米「トーク de ス米(マイ)ルフェスタ」開催 JA全農とちぎ2025年10月28日 -
中畑清氏ら元プロ野球選手が指導「JA全農WCBF少年野球教室」太田市で開催2025年10月28日 -
次世代経営人材の育成へ 「JA経営マスターコース」の受講者募集を開始 JA全中2025年10月28日 -
大学×企業×JA 群馬を味わう「産学連携パスタ」開発 高崎商科大学2025年10月28日 -
稲の刈り株から糖を回収 ほ場に埋もれる糖質資源のアップサイクルへ 農研機構2025年10月28日 -
庄内柿の目揃い会を開く JA鶴岡2025年10月28日 -
卒業後サポートも充実「亀岡オーガニック農業スクール」第三期募集開始 京都府亀岡市2025年10月28日 -
野菜販売や林業機械パフォーマンスも「第52回農林業祭」開催 大阪府高槻市2025年10月28日 -
京都各地の「食」の人気商品が大集合「食の京都TABLE」開催 京都府2025年10月28日 -
HACCP対策 業務用「捕虫器 NOUKINAVI+ 6803 ステンレス粘着式」発売 ノウキナビ2025年10月28日 -
100年の想いを一粒に「元祖柿の種 CLASSIC」30日に発売 浪花屋製菓2025年10月28日 -
令和7年度自治体間農業連携先候補者を選定 大阪府泉大津市2025年10月28日 -
農と食の魅力発見「東京味わいフェスタ」丸の内・有楽町・日比谷・豊洲の4会場で開催2025年10月28日 -
南都留森林組合と「森林産直」10周年「パルシステムの森」を提起2025年10月28日 -
中古農機具「決算セール」全国30店舗とネット販売で開催 農機具王2025年10月28日 -
越冬耐性の強い新たなビール大麦 品種開発を開始 サッポロビール2025年10月28日 -
だしの力と手づくりの味を学ぶ「手打ちうどん食育体験」開催 グリーンコープ2025年10月28日


































