農家との出会いを提供 新会社「株式会社あぐりマッチ」設立2021年7月7日
「農家」と「農に興味がある人」が出会える恋活・婚活マッチングアプリ「あぐりマッチ」 を運営する株式会社あぐりマッチが7月1日に設立。自治体や各地のJA、関連企業との連携を強化し、農家の未婚率低下や後継者不足を解決し、地方創生の実現をめざす。
近年は、農家の晩婚化・非婚化が深刻化し、高齢化・後継者不足・耕作放棄地の増加が問題となっている。農家向けの婚活イベントは開催されているが、県で年に数回と開催数が少なく、恋愛に奥手である農家も多いこともあり、結婚に至るケースは少ない。また、新型コロナウイルスの影響でイベントは中止になり、出会いの場がさらに減少した。
最近は、ワークライフバランスを大事にし、Iターンや農的生活、半農半Xという生き方に興味を持つ人が増加。さらに、新型コロナウイルスの影響でリモートワークが推進され、地方移住の機運も高まっているが、農業未経験者が地方へ移住して、ゼロから農業を始めるハードルは高い。そこで、同社は農家との結婚という選択肢を就農へのひとつのあり方と考え、「農家」と「農家と出会いたい人」を繋ぐ架け橋となるサービスを提供する。
同サービスは、東京大学農学部の学生2人が2019年9月から企画・開発してきたもので、プログラミングの経験がない中、研究や授業の傍ら独学で技術を習得しサービスを始めた。2020年12月には iOS版 / Android版のリリースを開始。4月にはJAグループのイノベーション施設「AgVentureLab」に入居し、本格的にJAグループと協業していく予定。
サービスの使い方は3ステップで、(1) 理想の相手を探す、(2) 気になる人に「いいね!」を送る、(3)マッチしたらメッセージのやりとりをする、という流れ。農家でない人が日常生活で農家の生活を知ることは難しいが、「家族との同居を求めるか」「土地を持っているか」「農業のこだわり」などの情報が充実しており、農家の魅力を引き出すことが可能。さらに、農家の日常を画像付きで投稿できるSNSのような機能も備えている。
8月には女性農家、新規就農希望の男性向けにもジェンダーレスにサービス展開する予定。全国の自治体・各地JA青年部とのイベント開催に協力し、今年末までに登録者数7000人をめざす。また、将来的には、農家だけでなく田舎や自然、地方への観光が好きな全ての人に向けたサービスを展開する予定。
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