山形県庄内地方の生産者と組合員が参加「庄内交流会」開催 生活クラブ2021年7月29日
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会は7月26日、生活クラブの食材の一大産地である山形県庄内地方の生産者と生活クラブ組合員が交流する「庄内交流会」をオンラインで開催した。
「庄内交流会」は今年で48回目。約50年にわたり、消費者の生活クラブ組合員が産地へ赴いて、現場を見て生産の様子を学び、互いの理解を深めてきた。今年は新型コロナウイルスの影響で初のオンライン開催で、食材をつくる51人の生産者と各地の生活クラブから218人の組合員が参加。「自給」「循環」をテーマにディスカッションした。
庄内地方の生産者との提携は、1971年にお米の取り引きからスタート。現在は、豚肉やウインナーなどの加工肉、農産物、菓子、酒など14事業者と提携し、組合員の食卓を支える生活クラブの重要な産地の一つとなっている。
48回目の「庄内交流会」のテーマは、庄内地方や山形県の「自給」と「循環」。テーマに基づく組合員と生産者との意見交換の中で様々なやりとりがあり、主な課題として挙げられたのは、天候不順やコロナ禍による急激な消費動向の変動のなか、どのように安定的な生産と消費を継続するかということ。それに対し、JA庄内みどり・遊佐町共同開発米部会で、生活クラブのオリジナルの米「庄内遊YOU米」の生産者から「化学合成農薬や化学肥料をできる限り減らしながらお米をつくっている。作り手の後継者育成を頑張っていきますので、組合員のみなさんには食べ手の後継者づくりをお願いしたい」という意見があった。
近年は生活クラブと庄内地方のつながりが、「食」以外の分野にも広がっており、2019年には組合員と提携生産者が共同出資して建設した「庄内・遊佐太陽光発電所」が稼働。この発電所による売電利益の一部を庄内地方の中心都市である酒田市に造成した基金に寄付し、移住・定住など庄内の持続可能な地域社会づくりに活用される予定。
発電所の建設と基金の活用は、庄内で食(Food)、エネルギー(Energy)、福祉(Care)の自給圏をつくる庄内FEC自給ネットワーク構想の一環です。来年には基金を活用した移住者向けの住まいと、地域交流拠点の両方の役割を兼ね備えた施設の建設を開始予定。
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