農業の作業受託・人材育成支援サービス 富山県の導入検証に採択 YUIME2021年10月15日
一次産業の課題解決プラットフォーム「YUIME Japan」を運営し、一次産業に特化した人材支援サービスを行うYUIME株式会社は、富山県が県内の園芸生産支援モデル確立に向けて導入する、農業分野の作業受託や人材育成などの支援サービスに採択。米の生産から別の作物への転換が求められる中、地域の園芸生産支援モデル確立に向けた導入検証を行う。
選果場での選別作業
同社は、日本全国の農業に於ける繁忙期の短期的な人材不足を産地間連携により解消し、一年を通してさまざまな地域・品種・農作業に関わる経験を培ってきた。同プロジェクトでは新型コロナウイルスの影響で、より加速が予想される地方分散型社会の基礎作りの一環として、地域の特性に合った品種を選び、実際に播種計画から畑作業、選果場まで一気通貫で作業受託が可能となる新しい支援体制を構築する。
最初のプロジェクトとなる「Toyama Model」では、富山県庁の協力の元、将来的な生産高向上をめざす「玉ねぎ」「キャベツ」を中心に、主に収穫期での畑仕事、選果場での作業工数、作業人口を数値化。さらに同社が産地間連携で実際に携わっている、他地域に於ける同品種の作業効率などとも比較した上で、今後の規模拡大に向けた計画提案と作業受託を行う。
国内で米の消費量・生産量が減少する一方、米の生産から別の作物への転換が求められている。しかし、園芸作物ごとに生産工程、生産量などが異なるため、作業効率化を図る機械導入が困難なこともあり、高齢化と人手不足によって手間の掛かる園芸の収穫や調製作業が敬遠されがちだ。この課題に対し、人材派遣による収穫などの作業代行、人材育成などのサービスを提供する当社が参画することで、全国それぞれの地域に合った園芸生産支援モデルの確立をめざす。
同社は、「Toyama Model」について、富山県の営農規模縮小を防ぐほか、担い手不足や、それに伴う耕作放棄地の拡大を防ぐ取り組みとしても重要なプロジェクトとしており、今後はさまざまな地域で、同様の支援モデル確立することを視野に入れ、農業を中心とした一次産業の課題解決に地域と一緒に取り組む。
6月には、富山県砺波市で「玉ねぎ」の収穫と調整作業の検証を実施。今後は11月に「キャベツ」の収穫や「白ねぎ」の調整作業の検証を進める。
富山県砺波市 「玉ねぎ」の圃場での収穫作業
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