岩手県・軽米町とIoT農業振興で包括連携協定締結 MOVIMAS2021年10月19日
IoTを活用したクラウド制御システムの開発を手がける株式会社MOVIMAS(モビマス)と国のバイオマス産業都市の認定を受けた岩手県・軽米町は10月22日、IoT農業の振興を目的とした包括連携協定を締結。新しい地域農業の振興と地域の活性化をめざす。

岩手県では、国のバイオマス産業都市の認定を受けた軽米町がエネルギーの地産地消による資源・エネルギー循環まちづくりを推進している。ブロイラーなど家畜廃棄物による堆肥製造と発電などの事業からのエネルギーを温水として供給することで、地球温暖化対策や化石燃料に頼らない副産物を処理。また、エネルギーの回収により資源循環型農業を推進する大規模園芸施設の暖房利用システム構想へつなげるため、軽米町小軽米地区で、IoT技術と地域資源融合型スマートファームの循環型社会モデル形成の実証事業を始める。
軽米町は、総面積約246平方キロメートルで約75%が山林で占められており、森林は木質バイオマス資源としての活用が期待され、田や畑などの農用地は、植物系バイオマスの生産と副産物としての有機資源堆肥などの利用が可能。冬期間の暖房経費が必要となり周年栽培施設の設置が難しい面もあるが、バイオマス資源として、鶏糞を活用した温水ボイラーからの熱や二酸化炭素を活用した施設の設置により、暖房経費などの大幅な節減を図ることができる。2007年にバイオマスタウン構想を策定し、畜産業から発生するふん尿等を高度に利活用した地域資源循環型農業の取組みを展開。2015年からは農村漁村再生可能エネルギー法に基づく活性化計画で、循環型社会の形成による新たな地域産業形成と雇用創出などの実現をめざしている。

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