農家が作る再エネ100%電気を販売「みんな電力」と連携 ポケットマルシェ2021年11月18日
生産者と消費者をつなぐ産直アプリ「ポケットマルシェ(ポケマル)」を運営する株式会社ポケットマルシェは、株式会社UPDATERと連携し、ソーラーシェアリング事業と電力小売事業に参画。電力小売事業では、UPDATER が手がける再生可能エネルギー事業「みんな電力」の取次として2022年2月に電気の販売を開始する。

生活に欠かせない電気の多くは地方で作られ、都市で使われており、生産と消費の分断が生じている点も「食」と同様の状況。同社は、地方と都市をつなぐ新たな関係性を構築し、生産者の顔が見えて地方の価値が最大化される社会を作るため、電力事業に参入する。
ソーラーシェアリングは、農地に支柱などを立てて、その上部に設置した太陽光パネルを使って日射量を調節し、太陽光を農業生産と発電とで共有する取り組み。営農を続けながら、農地の上部空間を有効活用することにより電気を得られるため、生産者にとっては農業経営をサポートするというメリットがあり、耕作放棄地の活用にもつながる。
新たに取り組むソーラーシェアリング事業では、電気と食材を同時に作るソーラーシェアリングを推進し、生産者の作った電気を販売する。11月時点で6100人のポケットマルシェ登録生産者に対して、営農と同時に発電を行うソーラーシェアリング導入を支援。具体的には、助成金等に関する情報提供や、ソーラーシェアリングを導入している農家同士のネットワーキングを促進する。
また、「みんな電力」の取次として、個人向けに電気をポケットマルシェが販売。食材を直接購入している生産者から、電気も購入することを可能にし、「誰から買っているのか」が可視化された消費行動を後押しする。2022年度中に、5000世帯への導入を目指す。
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