高精度・自動の植物3次元モデリング装置「アグリビジネス創出フェア」に出展 農研機構2021年11月22日
農研機構は11月24日~26日、東京ビッグサイト青海展示棟で開かれる 「アグリビジネス創出フェア2021」に高精度・自動の植物3次元モデリング装置を出展する。
レタスの全周3次元モデル
農研機構とかずさDNA研究所は、ボタン一つで1~2ミリ精度で数ミリから2.4メートルの植物を全周自動モデリングする3次元モデリング装置を世界で初めて開発。民間企業や大学などへの導入を図っている。
従来、植物の器官の配置や形状などその形態を評価する際は、定規やノギスでの測定と達観評価により、「大きい」「小さい」など人が見た感覚で指標を決めて評価する方法に頼ってきたが、複雑な形態を詳細に数値化することは困難だった。今回、新たに開発した「CLCFM3法(Closed Loop Coarse to Fine Multi-Mask-Marching Method)」で画像処理することで、ノイズや欠損のない高精度3次元モデルの自動取得が可能になった。
システム構成
同装置は、すでにイチゴやレタス(~40cm)、イネ、ダイズ、スギ(~1m)、ナス、トマト、パプリカ(~3m)など様々な大きさの植物に適用。数ミリ~2.4メートルの植物の3次元モデルを1〜2ミリの精度で取得することに成功している。また、3次元モデルに時系列処理を加えることで植物の成長過程を詳細に追跡することも可能。
今後は、人工気象器内に設置可能な小型装置の開発や屋外対応装置の開発など適用範囲を拡大させる予定。また、同装置により得られるビッグデータと育種研究やAI研究を融合することで、新たな農業研究分野の構築に貢献することが期待される。
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