ウイルス病に強い温暖地向け大豆品種「はれごころ」を育成 農研機構2021年12月1日
農研機構は、ウイルス病に強く、成熟後も莢が弾けにくい難裂莢性を備えた温暖地向け大豆品種「はれごころ」を育成。この品種は、ウイルス病による褐斑粒の発生や自然裂莢による減収を抑制できるため、生産者の収入増加と国産大豆の増産・安定供給につながる。
各ウイルスを接種した株の種子。「サチユタカ」は褐色の斑紋が出ている、罹病しない「はれごころ」は正常な色調
農研機構西日本農業研究センターで育成した「はれごころ」は、近畿中国四国地域を中心とする温暖地での栽培に適し、豆腐等の加工に向いている大豆品種。複数のウイルス病に対する抵抗性を持つため、ウイルスが原因の褐斑粒の発生を抑制でき、成熟後も莢が弾けにくい特性(難裂莢性)を持っているため、自然に莢が弾けて種子がこぼれることによる減収を起こしにくい。
莢を60℃で2時間温風乾燥。「サチユタカ」はほとんどの莢が弾けているが、「はれごころ」は弾けていない
「はれごころ」は、温暖地の主力品種である「サチユタカ」と比較して、成熟期はやや遅いが、茎の長さ等はほぼ同じで、類似した栽培上の特性を備えている。収量は「サチユタカ」より1割程度多い。子実は「サチユタカ」に比べて外観品質に優れ、豆腐や納豆の加工に関する適性が高い。
「サチユタカ」(左)と「はれごころ」で茎の長さや枝ぶりなどが類似
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