自動制御を取り入れた省スペース型 食用コオロギのスマート養殖設備を開発 クリケットファーム2023年2月10日
食用コオロギの養殖事業を展開するクリケットファームは、長野県の岡谷養殖場で新たに省スペース型の養殖設備を開発。IoT導入による自動化を施し、小さい面積・少ない人員でも安定した生産が可能となり、既存の大規模型養殖システムと併せた2つの生産ラインで状況やニーズに柔軟に対応できる養殖体制を整える。
岡谷養殖場に新たに開発した養殖設備は約100㎡の広さ。空間を最大限に活用することで年間最大で約450万匹のコオロギが生産できる。
同社独自のスマート養殖では、通常QRコードを用いた個別ケースごとに飼育管理しているが、新設した養殖設備ではケース飼いを廃止。コオロギにとってはより広い環境で成長できる環境となり、飼育スタッフは個別でのQRコード管理が不要となるため、飼育業務の省力化につながる。少ない面積・人員でも安定したコオロギの生産が可能な省スペース型養殖システムとなる。
岡谷養殖場での新たな養殖設備の開発により、クリケットファームのスマート養殖では省スペース型と大規模型の2つの生産ラインを確立。これらを併用または使い分けることで、空間を有効活用しながらさまざまな状況・ニーズに対応する柔軟な生産体制を整える。また、省スペース型の養殖設備は広さや人員を最小限で運営できることから、同社が食用コオロギ普及のために推進する生産パートナー制度においても、事業を始めやすい養殖事例になると期待される。
同社は、独自のスマート養殖システムをパッケージ化した生産パートナー制度を設け、生産パートナーを募集中。経験・実績のない企業に向けて、スマート養殖のアセット、システム、養殖技術などを提供している。
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