2月の卵の卸売価格は平成3年以来の最高値 鳥インフルで供給不足続く 農相「加工用は半年から1年近く窮屈に」2023年2月28日
資材高騰や鳥インフルエンザの影響で卵の価格は高値が続き、2月の平均卸売価格は前年同月より80%以上上昇し、平成3年以降の最高値を更新した。野村哲郎農相は2月28日の閣議後会見で、「特に加工用で非常に窮屈であり、戻るまでに半年から1年近くかかるかもしれない」との見通しを示した。
JA全農たまごが公表している相場情報によると、2月の東京の卵のM基準値(円/㎏)の平均卸売価格は327円となり、前年同月の175円より約86%上昇した。平成3年3月に335円まで高騰して以来の最高値となった。
また、2月28日の東京の卵のM基準値(円/㎏)の卸売価格は335円で、過去最高水準で推移している。鶏卵の卸関係者によると、飼料価格の高騰に過去最多の鳥インフルエンザの発生が拍車をかけている形で、鳥インフルエンザの発生地域に近いスーパーなどでは品切れも生じているという。関係者は「価格が上昇していることで生産農家が鶏の飼養期間を延長するなどの動きはあるが限界はあり、高値傾向はしばらく続くとみられる」と話している。
野村農相は同日の会見で、「生卵についてはスーパーや小売で足りないとの話はあまり聞かないが、特に加工用で非常に窮屈になり、商品製造を取りやめるなどの話を聞いている。すぐに解決する話ではないので半年から1年近くかかるかもしれないが、家庭用についてはできるだけ生産者に飼い増しをお願いして何とか回っていると思う」と述べた。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(156)-改正食料・農業・農村基本法(42)-2025年8月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(73)【防除学習帖】第312回2025年8月23日
-
農薬の正しい使い方(46)【今さら聞けない営農情報】第312回2025年8月23日
-
イタリア旅行の穴場 ブラッチャーノ湖とアングイッラーラ【イタリア通信】2025年8月23日
-
【注意報】早植え、普通期水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年8月22日
-
【役員人事】JA全中(8月21日)2025年8月22日
-
JA全中専務に秋吉亮氏が就任(8月21日付)2025年8月22日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】コメ騒動の消費者側の要因2025年8月22日
-
(449)フードセキュリティの盲点:食卓を握る冷蔵・冷凍技術【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年8月22日
-
【JA人事】JAにしたま(東京都)新組合長に中村勝司氏(6月25日)2025年8月22日
-
ジェラート「カザロ」12周年祭 特別価格や限定商品、試食も JA全農福島2025年8月22日
-
新たなブランド米「白銀のひかり」 を視察研修 岩手県JA稲作部会連絡協議会2025年8月22日
-
「福岡県産ぶなしめじ・えのきフェア」25日から開催 JA全農2025年8月22日
-
「AMAZING COFFEE」とコラボ みのるダイニング札幌で限定アイテム販売 JA全農2025年8月22日
-
なめらかな食感と濃厚な味わいのイチジク「博多とよみつひめフェア」開催 JA全農2025年8月22日
-
「もしもFES渋谷2025」に「ザブトン教授の防災教室」を出展 JA共済連2025年8月22日
-
JA兵庫南特産「志方いちじく」予約販売開始 先着20人限定で300円OFF2025年8月22日
-
銘柄米の表示管理・偽装対策のDNA検査 新たに15品種を追加 ビジョンバイオ2025年8月22日
-
エコ農産物のPR販売拠点 今秋、都心にオープン 東京都2025年8月22日
-
2025年度研修No.5「間違いだらけの環境制御」開催 千葉大学植物工場研究会2025年8月22日