bitBiomeへ出資 微生物の遺伝子解析・バイオものづくり関連技術を促進 アグリビジネス投資育成2023年8月1日
アグリビジネス投資育成は7月31日、独自の微生物の遺伝子解析技術を有し、バイオものづくり関連の研究開発事業を行う早稲田大学発ベンチャー企業のbitBiomeに出資したことを発表した。
bitBiomeは、微生物の遺伝子解析による収集した膨大な遺伝子情報の産業利用に向けた研究開発に取り組んでいる。微生物遺伝子の産業利用は、「バイオものづくり」と呼ばれ、環境保全/サスティナビリティと経済成長の二兎を追うことのできる革新的な技術として近年急速に注目を浴びており、米国、中国を中心にグローバルな技術開発競争が加速している。
日本においても、気候変動、食糧・資源不足、海洋汚染など人類が直面する様々な社会課題の解決につながる技術として政府も注目し、昨年度に5000億円規模の関連補正予算が組まれたほか、2030年までに官民投資年間3兆円という定量目標も掲げている。
その中で農林水産業は素材・化学・医薬に並び、バイオものづくりの主要な市場になると期待されている。また、みどりの食料システム戦略においても、「土壌微生物機能の完全解明と有効利用による減農薬・肥料栽培の拡大」や、「土壌微生物機能を利用した温室効果ガスの発生抑制技術の開発」、「微生物機能を活用した乳用牛のメタン削減生産システムの開発」など、微生物遺伝子の解析と活用により、農業の生産性とサスティナビリティを高める戦略が重点取り組み事項として挙げられており、関連技術が農業のサスティナビリティの向上において大きな役割を担うことが定められている。
bitBiomeは、「bit-MAP」と呼ぶ微生物遺伝子のシングルセルゲノム解析の特許技術を有し、従来解析が難しかった微生物の遺伝子を高精度で解析。また、この解析技術を用いて、これまで人類がアクセスできなかったユニークな微生物遺伝子情報を収集し、世界でもトップクラスの情報量を持つデータベースを構築している。
バイオものづくりにおいてユニークな微生物遺伝子情報は必須で、同社はデータベースに蓄積された膨大な微生物遺伝子情報から最適な遺伝子情報を探索・改変するサービスを提供。例えば従来の化学肥料よりも環境負荷の少ない微生物肥料の開発といったバイオものづくり分野において中心的な役割発揮が期待されている。
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