豪雪地帯ならではの雪を活用 JAみちのく村山「雪室米」ふるさと納税に出品 山形県村山市2024年4月15日
山形県村山市は、ふるさと納税の返礼品としてJAみちのく村山の「雪室米」を出品。豪雪地帯ならではの雪を、自然エネルギーとして活用して保存したお米で、新米の時期ではない春に"新米"が食べられることから、4月は特に人気を集めている。
村山市近辺は毎年1~2メートルほどの積雪がある地域。JAみちのく村山の「雪室米」は、地元の人たちが生活するにはやっかい極まりないこの雪を農業に利用できないかと考えたところから始まった。1997年からは、雪氷冷熱エネルギーを活用した「村山市雪室施設」にて保管した「みちのく雪むろ米」を販売。2003年には当時、本州最大とされた「零温雪室倉庫」を建設するなど、米穀市場で高評価を得ている。
JAみちのく村山の雪室は、倉庫に1500トンの雪を入れ、隣接したもう1つの倉庫に秋に収穫した新米を貯蔵。2つの倉庫は上部がつながっており、空気が循環しており、米を保管する倉庫は、温度が常に5℃に、また湿度も75%に保たれる。古米臭の原因とされる脂肪酸度の上昇が抑制されるため、新米同様の食味と香りを長期間維持できる。食味官能試験でも、粘り、柔らかさなどの項目で、通常の低温倉庫で保管した米を上回った。
JAみちのく村山 経済部特販センター長兼産直課長の二藤部直哉さんは、「近年SDGsが叫ばれているが、JAみちのく村山は30年ほど前から、"やっかいもの"とされる自然の氷雪を天然資源として利活用し、おいしい米をさらにおいしく消費者に届けるための知恵を育んできた。今後も豪雪地域の特色を活かして、また社会全体の持続可能な開発目標と歩調を合わせながら、この地域ならではの特産品を届けていきたい」と話している。
重要な記事
最新の記事
-
米粉で地域振興 「ご当地米粉めん倶楽部」来年2月設立2025年12月15日 -
25年産米の収穫量746万8000t 前年より67万6000t増 農水省2025年12月15日 -
【年末年始の生乳廃棄回避】20日から農水省緊急支援 Jミルク業界挙げ臨戦態勢2025年12月15日 -
高温時代の米つくり 『現代農業』が32年ぶりに巻頭イネつくり特集 基本から再生二期作、多年草化まで2025年12月15日 -
「食品関連企業の海外展開に関するセミナー」開催 近畿地方発の取組を紹介 農水省2025年12月15日 -
食品関連企業の海外展開に関するセミナー 1月に名古屋市で開催 農水省2025年12月15日 -
【サステナ防除のすすめ】スマート農業の活用法(中)ドローン"功罪"見極め2025年12月15日 -
「虹コン」がクリスマスライブ配信 電話出演や年賀状など特典盛りだくさん JAタウン2025年12月15日 -
「ぬまづ茶 年末年始セール」JAふじ伊豆」で開催中 JAタウン2025年12月15日 -
「JA全農チビリンピック2025」横浜市で開催 アンガールズも登場2025年12月15日 -
【地域を診る】地域の農業・農村は誰が担っているのか 25年農林業センサスの読み方 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年12月15日 -
山梨県の民俗芸能「一之瀬高橋の春駒」東京で1回限りの特別公演 農協観光2025年12月15日 -
迫り来るインド起点の世界食糧危機【森島 賢・正義派の農政論】2025年12月15日 -
「NARO生育・収量予測ツール」イチゴ対応品種を10品種に拡大 農研機構2025年12月15日 -
プロ農家向け一輪管理機「KSX3シリーズ」を新発売 操作性と安全性を向上した新モデル3機種を展開 井関農機2025年12月15日 -
飛翔昆虫、歩行昆虫の異物混入リスクを包括管理 新ブランド「AiPics」始動 日本農薬2025年12月15日 -
中型コンバインに直進アシスト仕様の新型機 井関農機2025年12月15日 -
大型コンバイン「HJシリーズ」の新型機 軽労化と使いやすさ、生産性を向上 井関農機2025年12月15日 -
女性活躍推進企業として「えるぼし認定 2段階目/2つ星」を取得 マルトモ2025年12月15日 -
農家がAIを「右腕」にするワークショップ 愛知県西尾市で開催 SHIFT AI2025年12月15日


































