新潟県津南町でカーボンクレジット地産地消モデルを実現 フェイガー2025年9月11日
フェイガーは、新潟県津南町、株式会社クリアーウォーター津南(新潟県津南町)、株式会社満作(新潟県津南町)と連携し、町内で生成された農業由来カーボンクレジットを町内企業が購入する「地産地消」モデルを実現。このほど、津南町の橋渡しにより地域企業が加わり、クレジットの"循環"としての形が完成し、津南の水を全国に届けるクリアーウォーター津南がその担い手となった。
津南町の湧水と田んぼ
フェイガーは、農業由来のカーボンクレジット創出と販売を通じた地域循環モデルを推進するスタートアップ。2024年に津南町と包括連携協定を締結し、町内でのクレジット創出の仕組みづくりを支援してきた。
今回の取り組みでは、津南町がフェイガーに対して農業生産者と地域企業をつなぐ橋渡しの役割を果たし、満作とクリアーウォーター津南の結びつきを後押し。自治体自らが両者の橋渡しを行ったことで、地域全体としての循環が実現する基盤が整った。また、この取り組みに関わる町内事業者も、日頃から環境配慮を続けている。
連携スキーム図
クリアーウォーター津南は、サステナブル素材である100%リサイクルボトルを全製品で使用。また、太陽光発電システムによる再生可能エネルギーを取り入れることで、持続可能な社会への貢献とCO2排出量削減等、環境への負荷低減を継続している。
満作は、新潟県が運営する「特別栽培農産物認証制度」に基づき、農薬や化学肥料を慣行栽培比で5割以上削減する栽培方法を実践。こうした基盤の上で、満作の水田で創出されたクレジットをクリアーウォーター津南が購入し、地域で生まれた環境価値を地域内で活用する「地産地消」モデルが完成した。
今後はこのモデルを起点に、津南町ではふるさと納税返礼品として「環境に配慮した栽培方法で生産した米と、津南の水」を組み合わせた商品化を検討。また、地域イベントやキャンプ場での活用など、今後の取り組みも視野に入れ、津南ならではの持続可能な地域循環モデルを全国へ発信する。
◎取り組みのポイント
地産地消循環の完成:農業生産者が創出したカーボンクレジットを地域企業が購入し、町内での循環が成立。
津南町の橋渡し:自治体が農業生産者と企業を紹介・結びつけ、官民連携を推進。
取組成果の広がり:津南の水を全国に届けるクリアーウォーター津南が担い手となることで、地域での取り組みの成果を全国発信。
官民連携の実現:自治体・農業生産者・地域企業・スタートアップの4者が協働。
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