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流通:食は医力

【シリーズ・食は医力】第76回 秋の果物どう食べる2015年9月18日

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浅野純次 / 石橋湛山記念財団理事

 秋といえば昔から果物の季節。「実りの秋」というのはもちろん穀物や果物が実るからですが、ビタミンが多いとか言って果物を取りすぎてもいけないけれど、穀物、野菜、肉や魚とともに、果物の良さをおおいに取り込みたいものです。

◆猛暑の後「秋バテ」に注意

 秋はまた夏の暑さの後で体に変調を来たす季節でもあります。とりわけ今年は格別の暑さでしたから、冷房と相まって、気づかないけれども体調を崩している人も多いはずです。体がなんとなくだるいとか、おなかの調子が良くないとかいうのはたぶん「秋バテ」でしょう。
 秋バテにいちばんいいのは軽い運動をすることと、体を温めることです。軽く汗をかくくらいの歩行や体操を心がけましょう。
 あるいはぬるめのお風呂にゆっくり入ることや、体を温める食事をすることも効果的です。体を温めて自律神経を整えれば、だるさ対策になります。夏の延長でギンギンに冷えた飲み物(あれです)を惰性で飲みすぎたりしないように気をつけてください。


◆食べ過ぎは体調を崩す

 で、果物ですが、リンゴ、柿、ブドウ、キウイ、梨、イチジク、ビワ、アケビと秋の味覚を代表する果物はたくさんあり、つい目移りがしてしまいます。
 果物はビタミン、ミネラル、食物繊維、糖質など栄養豊富なので、健康に良く、疲れを回復するにも好ましいと考えられていて、それはそのとおりと言っていいでしょう。
 特にビタミンCは生で食べられる果物にはとても豊富だし、果物の糖質はすぐ分解されてエネルギーに変わりますから疲労回復にはぴったりです。
 だから果物は秋バテにも好ましいのですが、気をつけるべき点が一つあります。それは果物はほとんどが陰性の食品で体を冷やす性質をもっていることです。
 ビタミンだ、糖質だ、体にいいと言って食べすぎると、逆に元気が出なくなり、「体調がどうもおかしい」ということになりかねません。
 陰陽の度合いは果物によって違います。秋から冬にかけての果物で陰性が強いのは柿、キウイ、ミカン、梨、ビワなどで、年中、出回っているバナナ、パイナップルなど熱帯性の果物もみな陰性です。
 陰性がそれほど強くないのはリンゴ、ブドウ、イチジクなど。漢方でも血行を促すとか、気力を高めるとかいって重用されます。


◆リンゴや日干し果物を

 特にリンゴはいろいろな局面で利用価値が高く、また機会をみて詳しく述べたいと思いますが、整腸や血圧降下の作用、疲労回復効果など昔から重宝されています。
 わが家でも、子どもの頃におなかをこわして寝ていたとき、母が枕元に出してくれたのはおかゆとリンゴのおろしたもの、と相場が決まっていました。
 これらリンゴ、ブドウ、イチジクでさえ陽性まではいかないので、体調不良のとき、特に寒気(さむけ)など体が冷えぎみのときは果物を少なめにすることと、陰性の度合いを減らすことが必要です。
 陽性化する手段としては、まず日に干すこと。干しブドウ、干し柿は生のとき以上の力があります。干すと甘さがいちだんと強まるのには日光の偉大さが体現化されています。
 干しブドウは生ブドウに比べ、同じ重さで6倍もの糖質を含んでいて、その分、エネルギー量も多くなります。山登りやハイキング、体力勝負の農作業の場合などに10粒、20粒食べるのは理にかなっています。
 あるいは煮るか焼くか熱を加えるのもいい。ですからいろんなジャムにしたり、焼きリンゴにしたりしてみましょう。
 その際、白砂糖は使わず、ハチミツを使うのが正解で、陽性度が高まるので体を温めます(白砂糖は極陰性なので、わが家では使ったことがありません)。
 というわけで秋こそ果物を賢く感謝しつついただきましょう。大地の恵みを活用するにベストのタイミングを利用しない手はありません。

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