品種育成者と生産者が交流 タキイ研究農場 秋期農場研修会2016年11月21日
タキイ種苗(株)は11月17日、18日に「タキイ研究農場 秋期農場研修会」を滋賀県湖南市の研究農場で開いた。
この研修会では、より生産者への情報提供を意識し新品種・推奨品種を中心にブリーダー(品種育成者)が、現物を見ながら各ほ場での説明会を実施した。来場者からは、直接質問ができ、日頃の不明点が解消できたと、好評であった。
また高齢化する農業現場へ省力栽培や栽培機械収穫に向く品種、直売所での差別化が図れる品種などが注目を集めた。
育種に力を入れるホウレンソウでは、あくが少なく、高糖度で良食味の秋冬どり品種やべと病レース1~12への抵抗性品種など、開発中の品種に注目が集まった。
トマト黄化葉巻病耐病性品種は、大玉トマト「桃太ピース」の他、開発中の促成栽培向きで、秀品率が高く、長期どりに最適な品種や、ミニトマトでの耐病性品種などの展示も行った。
2016年に新しく発表したハクサイ「ほまれの極み」は、生育旺盛で低温結球性にすぐれ、秋の遅まき・遅植えが可能で、長雨や台風後のまき直し・植え直しをねらえる。端境期の出荷を狙う生産者や直売所出荷の生産者に注目された。
機能性成分を多く含む「ファイトリッチシリーズ」では、従来の秋まき品種に比べ、ケルセチンを約1.5倍多く含むタマネギ「ケルたま」などが紹介された。加熱すると甘味が増す特徴をPRしようと、「ケルたま」を使ったスープの試食もあった。
花きのほ場では、2017年新発売予定のハボタン「フレア ホワイト」や、パンジー「ピカソ」シリーズやビオラ「フローラルパワー」シリーズなどの展示を行った。ハボタン「フレア ホワイト」は、中心部が綺麗な純白であり、外葉部を外した純白部だけの利用や、染色剤を用いたカラーリングも可能で用途が広がり、注目を集めた。
(写真)説明に耳を傾ける生産者、ハボタンの染色剤でのカラーリング
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