ウメ、スモモ、アンズにヨコバイ 尾張地域で発生 愛知県2021年11月5日
農業総合試験場病害虫防除室は、ヨコバイ科の一種でSingaporashinshana(Matsumura)の発生を尾張地域で確認。これを受け、11月1日に病害虫発生予察特殊報第1号を発令した。
ヨコバイの成虫(写真提供:愛知県農業総合試験場病害虫防除室)
9月に尾張地域の庭木のスモモとアンズにヨコバイが大量に寄生し、一部の葉が白化する被害が発生。寄生していたヨコバイについて、農林水産省名古屋植物防疫所に同定を依頼した結果、ヨコバイ科の一種Singaporashinshana(Matsumura)であることが判明した。また、同月、尾張地域の果樹園のウメにも同種が大量に寄生し、葉が白化する被害を確認した。
国内ではこれまでに沖縄県、和歌山県、徳島県、埼玉県、京都府、大阪府、岡山県、群馬県、滋賀県、香川県、栃木県、山口県、東京都の13都府県で発生が確認。海外では中国、台湾、韓国、北朝鮮で発生が確認されている。
成虫の体長は、3.0~3.5ミリで体色は黄緑色。複眼は黒く、頭頂部に黒点が一つある。被害葉の裏には幼虫の脱皮殻が付着していることが多い。詳しい生態は不明だが、同種はウメ、モモ、スモモ、ナシ、リンゴ等のバラ科果樹の他、ポプラ等に寄生することが報告されている。成虫と幼虫が葉に多く寄生し吸汁することで、葉の表面が白化。激しく加害されると落葉することがある。
同防除室では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇11月1日現在、同種に対して登録農薬はない。
〇同種の発生および被害の早期発見に努める。被害が確認されたら速やかに寄生葉ごと除去し適切に処分する。
葉の白化(ウメ、9月下旬)(写真提供:愛知県農業総合試験場病害虫防除室)
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