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サツマイモ基腐病 県内で新発生 育苗時からの防除徹底を 徳島県2022年1月13日

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徳島病害虫防除所は、サツマイモ基腐病の発生を県内で確認。これを受け、1月11日に病害虫発生予察特殊報第1号を発令した。

塊根の症状図(写真提供:徳島県病害虫防除所)

2021年11月に徳島県内のサツマイモほ場から、塊根の茎に近い「なり首」部分から塊根内部にかけて暗褐色に変色した株が確認された。採集した塊根について農林水産省神戸植物防疫所に診断を依頼した結果、徳島県では未発生のサツマイモ基腐病と確認された。

同病は、2018年に沖縄県で初確認され、その後、鹿児島県、宮崎県、熊本県、福岡県、長崎県、高知県、静岡県、岐阜県、群馬県、茨城県、東京都、千葉県、岩手県、愛媛県、福井県、埼玉県、石川県、山形県、北海道、鳥取県、長野県および広島県の計23都道県で発生が確認されている。

発病すると葉が赤変、黄変し生育不良となる。茎は地際部から暗褐色から黒色に変色。その後、茎葉の枯死や地下部に形成された塊根の「なり首」部分から腐敗が拡大し、次第に塊根全体に広がる。なお、塊根は収穫時に無病徴でも貯蔵中に腐敗することがある。

発病した株では、表層に微少な黒点粒状の柄子殻が形成され、降雨等により柄子殻内部から多量の胞子が漏出。胞子は、激しい風雨による飛散やほ場の停滞水によって健全な周辺株に広がって感染する。同病は、罹病したつるや塊根で伝搬。植物残さ上で越冬し、翌年の伝染源となる。本菌の宿主植物は、ヒルガオ科植物(サツマイモ等)。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇ほ場に病原菌を侵入させないため,出自不明の苗は使用しない等、育苗時からの防除を徹底する。

〇苗床で発病を確認した場合は、土壌ごと抜き取り適切に処分する。

〇採苗時には必ず採苗当日に調整した農薬で苗消毒を徹底する。

〇採苗時のハサミはこまめに消毒(火炎滅菌または丁寧な洗浄と拭き取り)をする。

〇排水不良なほ場で発生しやすいため、排水対策を十分に行う。

〇植付け前に土壌消毒を実施する。

〇発生ほ場で使用した農機具や資材は、洗浄や消毒を十分に行う。

〇発病した株(茎葉や塊根)は速やかに抜き取り、適切に処分する。その後、周辺株への感染予防のため、同病に登録のある農薬を散布する(表1)。

〇同病原菌は,サツマイモの残さで越冬し、翌年の第一次伝染源となるため、残さはほ場から持ち出し適切に処分する。

〇詳細な防除対策は、農研機構生研支援センターイノベーション創出強化研究推進事業(01020C)令和2年度版マニュアル「サツマイモ基腐病の発生生態と防除対策」を参照する。

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