春日部みどりのPARK 4月22日グランドオープン2022年4月27日
株式会社JPP、株式会社セキドパートナーズ、株式会社積木製作、但馬米穀株式会社の4社が埼玉県春日部市の旧富多小学校跡地を活用した「春日部みどりのPARK」のグランドオープン記念式典が4月22日に執り行われた。
共同事業体代表の村田氏
同施設は小学校の跡地を活用し、地域の環境を損なうことなく次世代農業やロボティクスの研究を行うために設立された。同式典では春日部みどりのPARK共同事業体代表でありJPP会長の村田聖氏を始め、4社の代表取締役、来賓として春日部市長の岩谷一弘氏、シンジェンタジャパン取締役執行役員の宇都宮晶男氏などが参列した。
犬型のAIロボット
村田氏は、初めに犬型のAIロボットを紹介し、海外では軍事用、災害用に活用されているが、日本では鳥獣害対策の実証実験に使っていきたいと述べた。また、こうしたAI技術を始め様々な技術を開発し、地域の農業に貢献できるよう取り組んで行くことで、春日部市を農業先端地域として日本に誇れるような都市にしていきたいと抱負を語った。
岩谷氏は、明治25年の開校以来126年の伝統と歴史があった旧富多小学校が先進的な農業研究施設として生まれ変わることは大変喜ばしいと祝意を伝えた。同施設の取り組みは農業の近代化というよりは農業の現代化であり、地域にとって素晴らしい波及効果が見込めると述べ、同市の農業施策の発展に努めたいと意気込みを語った。

同施設にあるポピーの花畑を協力会社と手掛けたシンジェンタジャパンの宇都宮氏は、景観や観光資源という観点から耕作放棄地に植栽を行っており、今後は観光資源等にも貢献していきたい。農業という産業は地域密着の産業であり、ただ技術があるだけでは不十分で、いかに現場で使えるようにするかということが必要で、シンジェンタはその一助になりたい。また、農業がどれだけ魅力的な産業かということを、次世代の担い手に伝えることが大切だと語った。

午後には同施設内でトラクターの自動運転や、ドローンによる散布のデモンストレーションが行われた。トラクターで圃場をまっすぐ耕すには運転技術が必要だが、自動運転により運転技術がなくてもまっすぐ耕せること、ドローンによる散布ではRPKのアンテナにより、500円玉1枚分の誤差というGPSより高い精度で航行が可能なことが実演された。
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