【注意報】てんさいの褐斑病が早発 すみやかに防除を 北海道2022年7月1日
北海道病害虫防除所は、てんさいの褐斑病の初発が平年より早く確認されていることを受け、6月29日に病害虫発生予察注意報第3号を発令した。
北海道内の各予察ほで、てんさいの褐斑病の初発が平年より早く確認されている。長沼町の予察ほにおける褐斑病抵抗性"弱"品種「あまいぶき」の初発は6月28日(平年:7月9日)、芽室町における抵抗性"やや強"品種「ライエン」の初発は6月28日(平年:7月5日)と平年より早かった。訓子府の「ライエン」では6月29日現在で初発を認めていない(平年:7月12日)。
札幌管区気象台による6月23日発表の1か月予報では、向こう1か月の気温は平年より高い確率が70%と予報。また、同日発表の2週間気温予報では、6月25日から7月8日までの気温は平年より高いと予報されている。
同病は気温が高く、周期的な降雨があると急激に蔓延するとされており、今後、発生に好適な条件となりやすいと予想される。また、病原菌は気温が20度前後になると、越冬した罹病葉上に新しい分生子を形成し、これが飛散して第1次発生源となる。
同病の防除は初発直後までに開始すると最も効果が高いことから、すみやかに防除を開始することが必要。また、高温多湿時には散布間隔を短くすることも検討する必要がある。その後も小麦の収穫作業等により防除作業が先送りになって、薬剤の散布間隔が開きすぎないよう、計画的な防除の継続が求められる。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)初発直後までに散布を開始する。
(2)マンゼブ剤および銅剤を基幹薬剤とし、散布間隔は14日以下で、高温多湿条件となった場合は散布間隔を10日以下にする。ただし銅水和剤の残効はマンゼブ剤に比べ短いので注意する。
(3)QoI剤耐性菌の発生が広範囲に確認されているため、褐斑病に対する防除薬剤として、QoI剤(アゾキシストロビン、クレソキシムメチル、トリフロキシストロビン)は使用しない。
(4)DMI剤(ジフェノコナゾール、テブコナゾール、フェンブコナゾール、テトラコナゾール)およびカスガマイシン剤耐性菌が全道各地で発生しているため、混合剤も含めこれら系統薬剤の使用回数を可能な限り低減する。
(5)チオファネートメチル剤に対する耐性菌の発生が道内で確認されているため、上記(3)、(4)も含め、薬剤の選択には特に注意する。
(6)同病に罹病しやすい品種が栽培されている地域では本病の発生推移に注意する。
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