【注意報】水稲の斑点米カメムシ類 県内全域でやや多発の予想 山口県2022年7月5日
山口県病害虫防除所は、水稲に斑点米カメムシ類が県内全域でやや多く発生するおそれがあるとして、7月4日に病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
クモヘリカメムシ成虫(体長15~17ミリ)、
アカスジカスミカメ成虫(体長4.6~6ミリ)、
アカヒゲホソミドリカスミカメ成虫(体長5~6ミリ)、
ホソハリカメムシ成虫(体長9~11ミリ)(写真提供:山口県病害虫防除所)
5月26日~6月25日に行われた予察灯における誘殺数は4か所計で472頭(平年139.3頭)と、過去10年で最も多かった。主要種はアカスジカスミカメ、アカヒゲホソミドリカスミカメ。また、6月下旬のイネ科雑草地のすくい取り調査では、アカスジカスミカメ、ホソハリカメムシ、クモヘリカメムシ、シラホシカメムシ等が確認された。
福岡管区気象台の1か月予報では、7月の気温は高く、斑点米カメムシ類の発生量が増加すると予想される。
防除方法としては、耕種的防除と耕種的防除がある。耕種的防除では、斑点米の発生を抑制するため、畦畔、休耕田の草刈りを実施。草刈りは、水稲の出穂2週間前までに徹底して行う。また、出穂後の草刈りは、カメムシ類の水田への移動を促すため避ける。
一方、薬剤防除(粉剤、液剤)では、穂揃期と穂揃期後7日の防除を遅れないよう必ず実施する。カメムシ類は広範囲に移動するため、広域で一斉防除するよう心掛ける。また、ほ場での発生状況を確認し、カメムシ類の発生が認められる場合は、追加防除を行う。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)粒剤で防除を行う場合は、粉剤、液剤より7日早く散布する。ただし、クモヘリカメムシ等の大型カメムシが多い場合は効果が劣るため、粉剤、液剤の使用が望ましい。
(2)イネカメムシの発生が多いほ場では、防除適期である出穂期に遅れないよう、出穂期の7日前と穂揃期の薬剤防除を実施する。
(3)薬剤散布の際は、農薬使用基準を遵守し、周辺作物への飛散を防止するとともにミツバチ等に危害を及ぼすことがないよう十分注意する。
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