【特殊報】ウメ、ハナモモに"モモヒメヨコバイ" 県内で初めて発生 佐賀県2022年8月10日
佐賀県農業技術防除センターは、ウメ、ハナモモにモモヒメヨコバイの発生を県内で初めて確認。これを受け、8月10日に病害虫発生予察特殊報第2号を発令した。
モモヒメヨコバイの成虫(写真提供:佐賀県農業技術防除センター)
7月に県内のウメおよびハナモモで、葉を加害するヨコバイ類を確認した。これらの成虫を観察したところ、頭頂部に黒点があったため、農林水産省門司植物防疫所に同定依頼した結果、いずれも佐賀県では未発生の、モモヒメヨコバイSingaporashinshana(Matsumura)であることが判明した。
ウメの被害葉に寄生している成虫(矢印)(写真提供:佐賀県農業技術防除センター)
沖縄県での分布が確認されていたが、2019年に和歌山県で確認されて以降、徳島県、埼玉県、京都府、大阪府、岡山県、群馬県、滋賀県、香川県、栃木県、山口県、東京都、兵庫県、広島県、愛知県、大分県の17都府県で発生が確認されている。同種は、国内ではウメ、モモ、スモモ、アンズ、オウトウ、ハナウメ、ハナモモ等を加害することが報告されている。
同種の成虫の体色は黄緑色で、頭頂から翅端までの全長は3.0~3.5ミリ。複眼は黒色で、頭頂部に特徴的な黒点がある。
成虫および幼虫が、葉を吸汁し、加害を受けた葉は、全体的に緑色が薄く、白っぽく見える。激しく加害された葉は早期落葉する。なお、被害が見られる葉の裏側には幼虫の脱皮殻が付着していることが多い。
ハナモモの被害葉(写真提供:佐賀県農業技術防除センター)
同センターでは次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)現在、モモヒメヨコバイに対する登録農薬はないため、耕種的防除を行う。
(2)同種の発生および被害の早期発見に努める。被害が確認されたら速やかに寄生葉ごと除去し、適切に処分する。
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