【特殊報】モモヒメヨコバイ 県内で初めて発生を確認 福岡県2022年8月24日
福岡県農林業総合試験場は、県東部地域のモモにモモヒメヨコバイの発生を県内で初めて確認。これを受けて8月19日に病害虫発生予察特殊報第2号を発令した。
モモの被害葉と成虫(写真提供:福岡県農林業総合試験場)
7月に県東部地域のモモにおいて、葉が白くカスリ状となる被害が確認され、葉にヨコバイ類の成虫の寄生を確認。また、周辺地域の無防除のウメ、ハナモモ等にも本虫が寄生していた。モモから採取した成虫の同定を門司植物防疫所に依頼した結果、モモヒメヨコバイ(Singapora shinshana(Matsumura))であることが確定された。
沖縄県での分布が確認されていたが、2019年に和歌山県で確認されて以降、徳島県、埼玉県、京都府、大阪府、岡山県、群馬県、滋賀県、香川県、栃木県、山口県、東京都、兵庫県、広島県、愛知県、大分県、佐賀県の 計18都府県で発生が確認されている。同種は、国内ではウメ、モモ、スモモ、アンズ、オウトウ、ハナウメ、ハナモモ等のバラ科果樹を加害することが報告されている。
同種の成虫の体色は概ね黄緑色で体長は 3.0~3.5ミリ。若齢幼虫は薄い黄色で、終齢幼虫になるにつれ成虫と同じ黄緑色になる。複眼は黒色で、頭頂部に特徴的な黒点がある。
被害としては、成虫および幼虫が葉を吸汁加害し、吸汁痕が小さな点の形で脱色し、葉全体が吸汁されると白化。激しく加害された葉は早期落葉する。なお、被害が見られる葉の裏側には幼虫の脱皮殻が付着していることが多い。
成虫の頭頂部(矢印は特徴である黒点)(写真提供:福岡県農林業総合試験場)
同試験場では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇薬剤防除
現在、本種に対して登録農薬はないため、耕種的防除を行う。
〇耕種的防除
同種の発生および被害の早期発見に努める。被害が確認されたら速やかに寄生葉ごと除去し適切に
処分する。
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