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【特殊報】トマトキバガ(チョウ目キバガ科) 県内で誘殺を初確認 広島県2022年9月6日

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広島県西部農業技術指導所は7月27日、広島県北東部でトマトキバガ(チョウ目キバガ科)の誘殺を県内で初めて確認。これを受けて、9月2日に病害虫発生予察特殊報第2号を発令した。

県内で誘殺されたトマトキバガの成虫(写真提供:広島県西部農業技術指導所)県内で誘殺されたトマトキバガの成虫(写真提供:広島県西部農業技術指導所)

7月に広島県内の施設栽培トマトほ場周辺に設置したトマトキバガの侵入警戒トラップで、トマトキバガ疑似成虫が誘殺された。神戸植物防疫所に同定を依頼したところ、広島県では未発生のトマトキバガと判明した。現在のところ、県内では同虫による農作物の被害は確認されていない。

国内では、2021年10月に熊本県で初めて確認され、宮崎県、鹿児島県、大分県、福岡県、長崎県、愛媛県、和歌山県、岡山県、山口県で確認されている。

成虫は、翅を閉じた静止時で体長5~7ミリ(前翅長約5ミリ、開帳約10ミリ)。前翅は、灰褐色の地色に黒色斑が散在する。後翅は、一様に淡黒褐色、翅頂下でえぐれる。

幼虫の体長は終齢で約8ミリ、体色は淡緑色~淡赤色で頭部は淡褐色。前胸の背面後方に、細い黒色横帯がある。1年に複数の世代が発生し、繁殖力が高い。発生世代数は環境条件によって異なり、地域によって差はあるが、年に10~12世代発生する地域もある。

卵~成虫になるまでの期間は24~38日程度で、気温が低い時期はさらに延びる。成虫は夜行性で、日中は葉の間に隠れていることが多く、雌は一生のうち平均で約260個の卵を寄主植物の葉の裏面などに産み付ける。

トマト、なす、ピーマン、ばれいしょ等のナス科植物が主要な寄主植物。マメ科のいんげんまめも寄主植物として確認されている。トマトでは、茎葉の内部に幼虫が潜り込んで食害し、孔道が形成される。食害部分は表面のみを残して薄皮状になり白~褐変した外観となるが、ハモグリバエより広範囲に食害痕が残る。果実では、幼虫がせん孔侵入して内部組織を食害するため、果実表面に数ミリ程度のせん孔痕が生じるとともに、食害部分の腐敗が生じ果実品質が著しく低下する。

ばれいしょでは地上部を加害し、塊茎は直接加害しないとされてきたが、近年、まれに塊茎への加害が報告されている。

同指導所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇現在、トマトキバガに対する登録農薬はないが、植物防疫法第29条1項に基づく措置として、利用できる農薬で防除を行う。なお、薬剤防除にあたっては薬剤抵抗性の発達を防ぐため、系統の異なる薬剤のローテーション散布を行う。

〇ほ場内をよく見回り、見つけ次第捕殺する。

〇被害葉や被害果は、ほ場内から持ち出すとともに、野外に放置せず速やかに適切に処分する。

〇海外では、天敵であるタバコカスミカメ類による生物的防除が行われている。

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