【注意報】野菜、花き、ダイズにオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2022年9月12日
埼玉県病害虫防除所は、野菜類、花き類、ダイズにオオタバコガが県内全域で多く発生するおそれがあるとして、9月8日に病害虫発生予察注意報第4号を発令した。
幼虫による葉の食害(ナス)・幼虫による果実の侵入痕(ナス)(写真提供:埼玉県病害虫防除所)
県内のオオタバコガのフェロモントラップへの誘殺数が平年より多く、同防除所は7月27日に注意報第2号を発表。その後、同防除所が設置したオオタバコガのフェロモントラップへの雄成虫誘殺数が、4か所すべて(深谷市、杉戸町、本庄市、越谷市)で多い傾向が続いている。
この虫は野菜、花きを中心として50種類近い作物を加害するが、埼玉県で被害が懸念される作物は、トマト、ナス、ブロッコリー、レタス、スイートコーン、キク、ガーベラ、宿根アスター。幼虫は卵からふ化すると直ちに植物の内部へ食入するため、被害を確認したら直ちに防除を呼びかけている。
9月1日に気象庁が発表した季節予報によると、関東甲信地方の向こう1か月の気温は高く、降水量はほぼ平年並と予想。露地ナスほ場、ダイズほ場で幼虫の食害が確認されており、今後、被害拡大が懸念される。
幼虫による葉の食害(ダイズ)・(ブロッコリー)(写真提供:埼玉県病害虫防除所)
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇新しい食害痕や虫糞を見つけたら、その周辺に幼虫がいる可能性が高いため、発見しだい捕殺する。
〇摘芯した腋芽や花蕾などには卵や若齢幼虫が見られるため、株元などに放置せず、ほ場外で処分する。
〇施設栽培では、開口部に寒冷紗等(5ミリ目程度の防虫ネット)を張って成虫の侵入を防ぐ。
〇幼虫が作物内に食入すると薬剤効果が低下するため、被害を確認した場合は直ちに防除を実施する。
〇老齢幼虫に対しては薬剤効果が低下するため、薬剤散布は若齢幼虫のうちに実施する。また、同一系統の薬剤の連用は避ける。
重要な記事
最新の記事
-
【第46回農協人文化賞】地域包括医療を推進 厚生事業部門部門・長野県厚生連佐久総合病院名誉院長 夏川周介氏2025年7月15日
-
【特殊報】ナシにフタモンマダラメイガ 県内で初めて確認 島根県2025年7月15日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 島根県内全域で多発のおそれ2025年7月15日
-
【注意報】野菜類、花き類、ダイズにオオタバコガ 滋賀県内全域で多発のおそれ2025年7月15日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 栃木県全域で多発のおそれ2025年7月15日
-
米価 7週連続で低下 5kg3602円2025年7月15日
-
農業法人 米販売先 農協系統がメインは23% 日本農業法人協会2025年7月15日
-
2025年産米 前年比56万t増の見込み 意向調査概要2025年7月15日
-
テキサス洪水被害は対岸の火事か 公務員削減が安全・安心を脅かす 農林水産行政にも影響2025年7月15日
-
コメ増産政策に転換で加工用米制度も見直しが急務【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月15日
-
青森米パックご飯ご愛顧感謝キャンペーン 抽選で200人にQUOカード JA全農あおもり2025年7月15日
-
農機担当者向け「コンプライアンス研修会」を初開催 JA全農やまなし2025年7月15日
-
農機フェア2025を開催 2日間で5309人が来場 富山県JAグループ2025年7月15日
-
GREEN×EXPO2027 特別仕様ナンバープレート交付記念セレモニー開く 横浜市2025年7月15日
-
「幻の卵屋さん」アリオ北砂で5年ぶり出店 日本たまごかけごはん研究所2025年7月15日
-
子ども向け農業体験プログラム「KUBOTA AGRI FRONTの夏休み2025」開催 クボタ2025年7月15日
-
香春町と包括連携協定締結 東洋ライス2025年7月15日
-
官民連携 南相馬市みらい農業学校生へ農業経営相談機能等を提供 AgriweB2025年7月15日
-
鳥インフル 米ワシントン州などからの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年7月15日
-
鳥インフル ブラジルからの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年7月15日