【特殊報】トマト立枯病 県内で初めて確認 佐賀県2022年9月22日
佐賀県農業技術防除センター病害虫防除部は、トマト立枯病を県内で初めて確認し、9月22日に病害虫発生予察特殊報第3号を発令した。
株の萎れ、葉の黄化線で囲んだ部分(写真提供:佐賀県農業技術防除センター病害虫防除部)
2月に、県内の施設トマトほ場で、株の萎れおよび茎の内部が褐変する症状がみられた。さらに、一部の株では、地際部の褐色腐敗した茎の表面に赤色の小粒が多数形成されていた。そこで、病徴部から菌を分離し、菌の形態観察および菌の遺伝子解析を行ったところ、佐賀県で未確認の「Fusarium solani-melongenae(Haematonectria ipomoeae)」によるトマト立枯病であることが判明した。
国内では、1990年に愛知県で初めて確認された後、宮崎県、広島県、三重県および岐阜県で発生が報告されている。
地際部の褐色腐敗 (線で囲んだ部分)と子のう殻(矢印)
(写真提供:佐賀県農業技術防除センター病害虫防除部)
同病原菌は、トマト以外に、ナスやピーマン等でも立枯病を引き起こすことが知られているが、現在のところ、県内では、トマト以外での発生は確認されていない。
培地上に形成された 菌糸および小型分生子(写真提供:佐賀県農業技術防除センター病害虫防除部)
病徴としては、葉の黄化や萎れが発生し、最終的に枯死する。茎の地際部には、褐変やひび割れがみられ、茎の内部は黒褐色に腐敗。また、株の地際部や露出根部の罹病部表面に赤~橙色の小粒(子のう殻)が形成される場合が多い。トマトには、トマト萎凋病など萎凋症状を示す病害が複数あるが、トマト立枯病は、赤~橙色の子のう殻が形成される点が特徴。
同防除部では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇現在、トマト立枯病に対する登録農薬はないため、耕種的防除を行う。
〇罹病株は伝染源となる恐れがあるため、ほ場外へ持ち出して適切に処分する。
〇定植前の太陽熱利用等による土壌消毒を、十分な期間を設け、実施する。
〇過度の灌水を避けるとともに、ほ場内の排水対策を徹底する。
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