乾燥害対策へ「大豆灌水支援システム」一般利用スタート 農研機構2022年11月18日
農研機構は、大豆が乾燥ストレスを被る時期を推定しアラートを発出するWebシステム「大豆灌水支援システム」を開発。4月から同成果を含むWebサービスを民間企業が提供している。このサービスの利用により大豆の乾燥ストレスが容易に把握でき、アラートにしたがって適期灌水を行うことで、大豆の収量向上が期待できる。
大豆灌水支援システムの概要
大豆の収量を高めるには、湿害を防ぐと同時に乾燥ストレスを軽減することが重要だが、日本の大豆の多くは水はけの悪い水田転換畑に栽培されているため、生産者は湿害のおそれから灌水には消極的だった。また、乾燥ストレスを被る時期は気象、土壌、栽培方法に大きく左右されるため、乾燥ストレスの発生を早期に見極め、適期灌水を行うには熟練が必要だった。
そこで、農研機構では、灌水適期をだれでも簡単に判断できるようにするため、大豆が乾燥ストレスを被る時期を推定し、アラートを発出するWebシステム「大豆灌水支援システム」を開発。生産者が営農情報をWeb上に入力することで、1kmメッシュ農業気象情報を活用し、灌水適期をリアルタイムで知ることができる。
同システムは、(株)ビジョンテックのサービス提供で、4月から一般利用を開始。同システムがアラートを発出するタイミングで適期に灌水することで、大豆の収量が10%増収することを実証している。同システムで大豆の乾燥ストレスを「見える化」し、適期灌水の普及とこれに伴う収量増が期待される。
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