日本産樹木種の70%以上を網羅「DNAバーコードライブラリー」公開 森林総合研究所2023年1月26日
森林研究・整備機構森林総合研究所らの研究グループは、日本在来の木本植物種(樹木やつる植物)のうち70%以上(800種以上)を網羅するDNA配列のデータベース「DNAバーコードライブラリー」を作成し、ForestGENで公開した。これは、国内の生物分類群のなかで最も包括的なDNAバーコードライブラリーのひとつ。
DNAバーコード計画の概要
DNAバーコーディングは、特定の遺伝子領域の塩基配列に着目して、DNAバーコードライブラリーにある既知の種のDNA配列と照合することで、生物の種の同定を行う手法。その実現には、生物種と塩基配列とが正しく対応づけられたデータベースが必須となることから、同研究グループは、2008年から日本産木本植物を対象とした包括的なDNAバーコードライブラリーの作成に取り組んできた。
このDNAバーコードライブラリーを利用すれば、分類学の専門家でなくても木本植物種を同定できるほか、個体の一部や原形を失った組織からでも同定が可能。また、環境中より採取されたDNAからも同定が可能となるため、基礎研究だけでなく生態系保全や花粉症対策などさまざまな場面で活用できる。
同研究成果は、2023年1月25日に『Molecular Ecology Resources』誌でオンライン公開された。
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