「リアルタイムPCRによるサツマイモ基腐病菌の検出・同定技術標準作業手順書」公開 農研機構2023年3月28日
農研機構は3月27日、サツマイモ基腐病の病原菌をリアルタイムPCRによって検出・同定する技術の普及を進めるため、標準作業手順書(SOP)を作成し、ウェブサイトで公開した。
サツマイモ基腐病は、サツマイモの茎葉の枯死および塊根の腐敗を引き起こす病害。産地に深刻な被害をもたらし、感染した種苗や罹病残さの移動により発生域が拡がる。日本国内では2018年に初めて発生が確認され、2月末時点で、31都道府県で発生が確認されている。
同病を防ぐには、基腐病の病原菌を「持ち込まない」、「増やさない」、「残さない」ことが重要で、病原菌による汚染が疑われるサツマイモから迅速に菌を検出する技術が必要となる。
農研機構は同病の早期診断を可能とするサツマイモ基腐病の病原菌の新たな検出・同定技術を開発し、リアルタイムPCRによるサツマイモ基腐病を検出・同定する技術のSOPを作成。農研機構ののウェブサイトで公開した。
同SOPは、国や県の公設試験場、民間の検査会社等の基腐病の診断を必要とする人や業務に携わる組織の職員が読むことを想定し作成された。サツマイモ基腐病の被害に悩む産地だけでなく、侵入を警戒する地域で同病における遺伝子検査の手引きとして活用でき、早期発見に基づく速やかな防除対策の実施が、被害の抑制につながる。
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