【注意報】イチゴのアザミウマ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2023年3月31日
山口県病害虫防除所は3月30日、イチゴのアザミウマ類 が県内全域で多発のおそれがあるとして、令和4年度病害虫発生予察注意報第6号を発令した。
3月22日~24日の巡回調査では、アザミウマ類(主要種はヒラズハナアザミウマ)の発生ほ場率85.0%(平年30.7%)で、過去10年間で最も多かった。また、寄生花率は2月下旬から急増し、14.4%(平年3.1%)で平年に比べ多かった。
福岡管区気象台が発表した1か月予報では、4月の気温は高く、降水量はほぼ平年並みで、アザミウマ類の活動に好適な気候が続くと考えられ、イチゴ果実への被害が懸念される。

イチゴの花に寄生するアザミウマ類成虫㊧、アザミウマ類の被害を受けた果実 (写真提供:山口県病害虫防除所)
防除方法としては、ルーペ等を用いるなどして同虫の発生状況をよく観察する。花に息を吹きかけると同虫が動き、確認しやすくなる。また、発生を認めた場合は、直ちに薬剤を散布する。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇多発生(寄生花率10%以上)の場合には、異なる薬剤を用いて複数回防除を行う。薬剤剤散布後には必ず防除効果を確認する。
〇薬剤抵抗性を発達させないために殺虫剤コードを考慮し、同一系統薬剤の連用は避ける。
〇薬剤散布を行う場合は、ミツバチへの安全日数を考慮する。
〇天敵を放飼している場合には、天敵に影響の少ない剤を選択する。ただし、アザミウマ類成虫の発生が多い場合には、同虫の防除を優先する。
〇防除にあたっては、適正な薬剤散布作業の実施、農薬使用基準の遵守など安全で効果的な防除に努める。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(174)食料・農業・農村基本計画(16)食料自給率その他の食料安全保障の確保に関する目標2025年12月27日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(91)ビスグアニジン【防除学習帖】第330回2025年12月27日 -
農薬の正しい使い方(64)生化学的選択性【今さら聞けない営農情報】第330回2025年12月27日 -
世界が認めたイタリア料理【イタリア通信】2025年12月27日 -
【特殊報】キュウリ黒点根腐病 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【特殊報】ウメ、モモ、スモモにモモヒメヨコバイ 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【注意報】トマト黄化葉巻病 冬春トマト栽培地域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
バイオマス発電使った大型植物工場行き詰まり 株式会社サラが民事再生 膨れるコスト、資金調達に課題2025年12月26日 -
農業予算250億円増 2兆2956億円 構造転換予算は倍増2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(1)2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(2)2025年12月26日 -
米卸「鳥取県食」に特別清算命令 競争激化に米価が追い打ち 負債6.5億円2025年12月26日 -
(467)戦略:テロワール化が全てではない...【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月26日 -
【スマート農業の風】(21)スマート農業を家族経営に生かす2025年12月26日 -
JAなめがたしおさい・バイウィルと連携協定を締結 JA三井リース2025年12月26日 -
「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」採択 高野冷凍・工場の省エネ対策を支援 JA三井リース2025年12月26日 -
日本の農畜水産物を世界へ 投資先の輸出企業を紹介 アグリビジネス投資育成2025年12月26日 -
石垣島で「生産」と「消費」から窒素負荷を見える化 国際農研×農研機構2025年12月26日 -
【幹部人事および関係会社人事】井関農機(1月1日付)2025年12月26日


































