【特殊報】トマトキバガ 県内で初めて確認 沖縄県2023年5月17日
沖縄県病害虫防除技術センターは、トマトキバガの発生を県内で初めて確認。これを受けて、5月12日に病害虫発生予察特殊報第2号を発令した。
4月13日に農林水産省那覇植物防疫事務所が沖縄本島内に設置した侵入調査トラップにガの成虫が誘殺され、県内では発生が確認されていなかったトマトキバガであることが判明した。その後、4月19日に石垣島のトラップでも誘殺が確認された。なお、現在、県内の農作物における同種の発生および被害は認められていない。同種は2021年10月に熊本県の施設トマトにおいて国内初確認され、同年12月には宮崎県でも発生を確認。その後、西日本を中心に複数の県で侵入調査トラップへの誘殺が確認されている。
同種はトマト、ナス、ピーマン、タバコ、バレイショなどのナス科植物の他、マメ科のインゲンマメに寄生。トマトでは、茎葉の内部に幼虫が潜り込んで食害し、孔道が形成される。食害部分は表面のみを残して薄皮状になり白~褐変した外観となるが、ハモグリバエより広範囲に食害痕が残る。果実では、幼虫がせん孔侵入して内部組織を食害するため、果実表面に数ミリ程度のせん孔痕が生じるとともに食害部分の腐敗が生じ、果実品質が著しく低下する。
成虫は翅を閉じた静止時で体長5~7ミリ(前翅長約5ミリ、開張約10ミリ)、前翅は灰褐色で黒色斑が散在し、後翅は一様に淡黒褐色。幼虫の体長は終齢で約8ミリ、体色は淡緑色~淡赤白色で、前胸の背面後縁に狭い黒色横帯を有する。
1年に複数回の世代が発生し、繁殖力が高い。発生する世代数は環境条件によって異なり、年に10~12世代発生する地域もある。卵から成虫になるまでの期間は24~38日ほどで、気温が低い時期はさらに期間が延びる。幼虫は1齢から4齢までの発育ステージがあり、4齢幼虫は土中や葉の表面で蛹化。成虫は夜行性で、日中は葉の間に隠れていることが多く、雌は一生の間に平均で約260個の卵を寄主植物の葉の裏面などに産み付ける。
同センターでは次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇ほ場内をよく見回り、見つけ次第捕殺する。
〇被害葉や被害果は、ほ場内から持ち出すとともに、野外に放置せず速やかに適切に処分する。
〇現在、トマトキバガに対する登録農薬はないが、植物防疫法第29条1項に基づく措置として、別紙に記載された農薬による防除を行うことができる。なお、薬剤防除にあたっては、薬剤抵抗性の発達を防ぐため、系統の異なる薬剤のローテーション散布を行う。
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