樹(き)から酒を製造する技術を確立 森林総合研究所の成果を紹介 生研支援センター2023年11月1日
農林水産業や食品産業における新産業の創出や技術革新を目指す研究に資金を提供する生研支援センターは、森林総合研究所による、樹(き)から「木の酒」を製造する研究成果を紹介している。
試験製造している「木の酒」。奥の6本が樹種により色の異なる醸造酒、手前の6本が蒸留酒。
左からスギ、シラカンバ、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、ミズナラ、クロモジ(提供:森林総合研究所)
森林総合研究所は樹から酒を製造する技術を確立した。お酒は、米、ブドウ、麦、サツマイモなどを原料として作れるが、同研究所では、世界で初めて、樹からお酒を製造する技術を開発。食器などに使われているスギ、シラカンバ、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、ミズナラ、クロモジを原料として、酒の試作に取り組み、醸造・蒸留したお酒の香りや味などの特徴を調べている(写真)。
スギから造るお酒は樽酒に近いで、シラカンバから造るお酒は白ワインのようなフルーティな香りや独特な青臭みもある香り。また、ソメイヨシノやヤマザクラから造るお酒は桜餅を連想させる華やかな香りで、ミズナラから造るお酒はウイスキーの様な独特な香り、クロモジから造るお酒は柑橘系とバラの様な独特な甘い花の香りがあり、樹種ごとに異なる香りを楽しめる。日本には1200種もの木本植物が存在するといわれ、地域特有の樹種も多く、地域に特化したブランド酒を作ることも可能になる。
「木の酒」の社会実装に向けて、丸太から「木の酒」まで一気通貫で製造可能な施設として、「木の酒研究棟」が7月に林野庁予算により整備され、生研支援センターは研究に必要な機器類を含む研究開発費を支援している。機器類を大型化、効率化すれば、大量生産が可能で事業化を目指すことができる。
森林総合研究所では、「木の酒」の社会実装に向けて、大量生産を可能とする技術開発を行っており、令和9年度末までに民間企業で2か所以上の「木の酒」製造所の稼働、製品販売を目指している。
重要な記事
最新の記事
-
百姓は〝徒党〟を組もう 農事組合法人栄営農組合前会長・伊藤秀雄氏2026年2月12日 -
将来の食料輸入に不安 80.6% 消費者動向調査 日本公庫2026年2月12日 -
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】水田政策見直しで放棄されるのか、米価下落対策、転作交付金、国家備蓄2026年2月12日 -
【育成就労制度で変わる農業現場】「国際貢献」から「人材の育成・確保」へ(3)2026年2月12日 -
【GREEN×EXPOのキーパーソン】グリーンを活用したイノベーションへ 東邦レオ・小山田哉氏2026年2月12日 -
アケビ―甘い果肉と苦い皮―【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第376回2026年2月12日 -
振りかけるだけで食物繊維 米加工品「フリタス(FURI+)」開発 JA北大阪2026年2月12日 -
愛知県下の農業系高校へ農機具等を寄贈 JA愛知信連2026年2月12日 -
葉の光合成速度 軽量・小型装置で高速・高精度に推定 農研機構2026年2月12日 -
「水田フル活用と作付最適化による高収益水田営農の実現」研究成果を発表 農研機構2026年2月12日 -
初のオリジナルBS資材「藻合力」新発売 タキイ種苗2026年2月12日 -
【人事異動】クボタ(3月1日付)2026年2月12日 -
農業の未来に革新を「Agri-Entrepreneur Summit 2026」開催 YUIME2026年2月12日 -
食の宝庫 福岡県の「美味しい」集めた「福岡県WEEK」展開 カフェコムサ2026年2月12日 -
まるまるひがしにほん 富山県「入善町観光物産」開催 さいたま市2026年2月12日 -
クローラー型スマート草刈り機「タウラス80E」 スタートダッシュキャンペーン開始 マゼックス2026年2月12日 -
「第4回全国いちご選手権」栃木県真岡市「とちあいか」が最高金賞 日本野菜ソムリエ協会2026年2月12日 -
邑久町漁協と魚料理を楽しむオンラインイベント開催 パルシステム2026年2月12日 -
藤岡市と子育て支援で連携 地域密着の「生協」ネットワーク発揮 パルシステム群馬2026年2月12日 -
東京農業大学 WEB版広報誌『新・実学ジャーナル 2026年2月号』発刊2026年2月12日


































