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サツマイモの大害虫「イモゾウムシ」イモ苗のある場所に固執 環境にやさしい害虫根絶へ発見 岡山大学2024年2月26日

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沖縄県病害虫防除技術センターの浦崎貴美子班長と岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域の松村健太郎研究助教と宮竹貴久教授らの研究グループは、サツマイモの大害虫で特殊害虫に指定されているイモゾウムシ(Euscepes postfasciatus)が、サツマイモの植物苗のどの部分に滞在するかを48時間にわたり調査した。その結果、昼間は雌雄とも節に滞在し、交尾が生じる夜間は、とくにメスが苗から移動し離れる一方で、マウント(交尾を含む)行動は苗の節で見られ、卵を地際部の苗に産み付ける習性があることを世界で初めて発見した。

サツマイモの大害虫イモゾウムシサツマイモの大害虫イモゾウムシ

サツマイモを加害する大害虫であるイモゾウムシは、海外から日本の南西諸島に侵入した侵略的外来生物で、農業を守るうえで特殊害虫とされ、警戒されている。

サツマイモの特殊害虫とされている虫にアリモドキゾウムシとイモゾウムシがあり、前者は誘引力の高いフェロモンも開発され、久米島と津堅島で根絶が達成されている。一方、イモゾウムシには有効な剤がなく、生態と行動がほとんどわかっていないため、南西諸島において同種の根絶に向けての取り組みが難航している。

実験に用いたサツマイモの苗実験に用いたサツマイモの苗

同研究ではイモゾウムシが、サツマイモの苗の上でどこに分布し、繁殖行動がどこで生じるのかを観察によって調べた。その結果、同種は昼間、苗の節で休み、活動の盛んな夜間は苗から出ていく一方で、マウントと交尾行動は苗の節でよく見られることが世界で初めてわかった。また、苗を逆さにした場合でも、メスは苗の地際部に卵を産み付けることから、根に近い苗の部分に産卵を誘発する物質がある可能性も示唆された。

イモゾウムシはカリブ島しょ域原産だが、1947 年に沖縄本島で見つかって以来、沖縄県と奄美群島の全域に侵入した侵略的外来生物で、南西諸島では不妊虫放飼法による根絶事業が実施されている。今回の発見は、同種の効率的な根絶事業に役立つ情報となる。

この研究成果は2月22日、Springerの日本応用動物昆虫学会誌『Applied Entomology and Zoology』にオンライン掲載された。

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