【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年7月18日
愛知県農業総合試験場は、水稲に斑点米カメムシ類(イネカメムシ、カスミカメ類、クモヘリカメムシ等)が県内全域で多発のおそれがあるとして、7月17日に令和6年度病害虫発生予察注意報第5号を発令した。
愛知県農業総合試験場によると、7月上旬の巡回調査における本田のすくい取り調査(47地点94ほ場)において、斑点米カメムシ類の平均捕獲数が2.57頭(平年0.88頭、前年0.85頭)と、過去10年間で最も多かった。種ごとの捕獲数は、イネカメムシ、カスミカメ類、クモヘリカメムシで多かった。
イネカメムシについて、一部地域では出穂した「あきたこまち」のほ場で多数の発生を確認。また、県内各地の出穂前の水田においても発生を確認している。
7月上旬の巡回調査における畦畔雑草のすくい取り調査(42地点84ほ場)において、斑点米カメムシ類の平均捕獲数が22.96頭(平年14.86頭、前年12.67頭)と、過去10年間で2番目に多かった。多くの種で、捕獲数はやや多い~多い状況だった。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇イネカメムシ対策として出穂期に薬剤防除する。また、イネカメムシ及び他の斑点米カメムシ類の対策として出穂期防除の7日から14日後頃(イネカメムシの発生が多い場合は7日から10日後)に追加で薬剤防除する。さらに、その後も斑点米カメムシ類の発生が多い場合は、必要に応じて追加防除を実施する。
※出穂期:ほ場全体の4~5割の茎から穂の先端が出た日
(2)イネカメムシに対する薬剤は表のとおり、水溶剤、液剤、フロアブル剤等が効果的。
(3)一部の地域ではエチプロール水和剤(商品名:キラップフロアブル)でイネカメムシに対する感受性が低下している事例が生じていることから、防除薬剤の選定については地域の指導機関等に相談する。
(4)出穂2~3週間前までに、斑点米カメムシ類の発生源となる水田畦畔のイネ科雑草の除草を実施する。ただし、出穂直前の除草は本田にカメムシを追い込むおそれがあるため注意する。
(5)水田内で穂をつけたヒエ類及びイヌホタルイは、斑点米カメムシ類の発生を助長するので除去する。
表:稲の斑点米カメムシ類(イネカメムシ)に対する主な防除薬剤
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(159)-食料・農業・農村基本計画(1)-2025年9月13日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(76)【防除学習帖】第315回2025年9月13日
-
農薬の正しい使い方(49)【今さら聞けない営農情報】第315回2025年9月13日
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日