【注意報】周辺草地と本田で斑点米カメムシ類が多発 適期防除を 宮城県2024年7月22日
宮城県病害虫防除所は、水稲に斑点米カメムシ類(アカスジカスミカメ、ホソハリカメムシ、クモヘリカメムシ)が県内全域で多発のおそれがあるとして、7月19日に令和6年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
左から、アカスジカスミカメ、ホソハリカメムシ、クモヘリカメムシ(提供:宮城県病害虫防除所)
宮城県病害虫防除所によると、中生品種(北部平坦部)の出穂期は平年(県平均:7月30日)並の7月29日と予測されている。定点調査の結果、アカスジカスミカメの第1世代成虫発生盛期は7月第2半旬で、平年(7月第5半旬)より早かった。また、第2世代成虫発生盛期は平年(8月第4半旬)より早い8月第2半旬と予測される。
巡回調査の結果、周辺草地および本田におけるアカスジカスミカメ成虫、ホソハリカメムシ成幼虫及びクモヘリカメムシ成虫の発生地点率は平年より高く、すくいとり虫数は平年より多かった。
高温が発生に好適であり、向こう1か月の平均気温は高いと予報されている。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇今年は、水稲の出穂とアカスジカスミカメ第2世代成虫の発生が重なる可能性がある。水田における薬剤防除は、穂揃期とその7~10日後の2回を確実に行う。薬剤は『宮城県農作物病害虫・雑草防除指針』を参考に選定する。
〇ジノテフラン液剤(スタークルメイト液剤10等)とエチプロール水和剤(キラップフロアブル)はアカスジカスミカメに対する防除効果が高く、特に、ジノテフラン液剤は残効が長く、2週間程度は発生密度を抑制できる。
〇クモヘリカメムシは水田に越冬世代成虫が侵入し、その後1世代を経過する。クモヘリカメムシの発生地域で「つや姫」等の晩生品種を作付けする場合は被害リスクが高くなる可能性があるため、適期防除を実施する。
〇すでにアカスジカスミカメの第1世代成虫発生盛期を迎えていることから、今後、水田周辺の畦畔や雑草地の草刈りを行うと、成虫を水田内に追い込み斑点米被害を助長するため、原則行わない。やむをえず草刈りを行う場合は、草刈り後直ちに水田への薬剤防除を実施する。
〇イヌホタルイが多発しているほ場では、1回目の薬剤散布を「出穂始~穂揃期」に行うことで、斑点米カメムシ類の密度を低下させ被害を軽減できる。
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