【注意報】白ネギにネギアザミウマ 県内全域で多発のおそれ 大分県2025年7月24日
大分県農林水産研究指導センター農業研究部は、白ネギにネギアザミウマが県内全域で多発のおそれがあるとして、7月22日に令和7年度病害虫発生予察注意報第3号を発表した。
大分県農林水産研究指導センター農業研究部によると、7月中旬に実施した巡回調査では、平坦地を中心に発生が多く、発生圃場率、平均被害度ともに平年より高かった。また、中山間地では、発生圃場率、平均被害度ともに平年並だった(図1)。
【平坦地】
発生圃場率:100%(平年:69.6%、前年:100%)
平均被害度:26.3(平年:10.9、前年:21.8)
【中山間地】
発生圃場率:75.0%(平年:78.2%、前年:100%)
平均被害度:9.3(平年:10.7、前年:17.3)
同虫は高温乾燥条件で発生が助長される。福岡管区気象台が7月17日に発表した1か月予報では、向こう1か月の平均気温は、高い確率60%、平年並30%、降水量は少ない確率40%、平年並40%と予測されており、好適条件が続く可能性がある。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)ネギアザミウマの薬剤抵抗性発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続使用は避け、ローテーション防除を心掛ける。防除に使用する薬剤は、大分県農林水産研究指導センター病害虫対策チームホームページ内にある「大分県主要農作物病害虫及び雑草防除指導指針」の「ねぎ」項を参照。なお、薬剤によっては指針の更新日以降に登録内容が変更されている場合があるため、容器のラベルに記載されている使用時期、使用回数等を遵守し使用する。
(2)圃場内および周辺の雑草はネギアザミウマの増殖源となるため、除草を徹底する。ただし、防除前に除草を行うと、圃場外からの飛び込みにより被害が拡大する恐れがあるため、圃場内の白ネギに対して防除を実施した後、薬剤の効果が残っている内に速やかに除草を行うよう留意する。また、アザミウ
マ類は風で移動するため、特に圃場の風上側の除草を心がける。
(3)ネギアザミウマは、白ネギ以外にもユリ科、アブラナ科、ウリ科、ナス科、キク科及びバラ科など多くの園芸作物に被害を及ぼす害虫であることから、作物体を注意深く観察し早期発見・早期防除を心掛ける。
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