ホウレンソウの調整作業を簡単に 農研機構2017年10月24日
農研機構は、(株)クボタ、(株)斎藤農機製作所と共同で高能率軟弱野菜調製機を開発しているが、11月8日に岐阜県高山市で現地検討会を開催する。
一般的に、軟弱な葉菜類では面積あたり労働時間に占める、調製・出荷作業の割合が高く、生産者の労働負担が大きいため、規模拡大の妨げになっている。なかでもホウレンソウの調製作業では、出荷基準に合わせた、根切り及び子葉、下葉の除去等を行い、見映えの良い商品を提供しているが、調製・出荷作業に要する時間の割合はこれまで全作業時間の6割近くを占めている。
農研機構では、平成27年度から、緊プロ事業として、クボタ、斎藤農機製作所と共同で、作業者がホウレンソウ等の軟弱野菜を1株ずつ供給するだけで一連の調製作業が行え、既存の調製機に比べて手直しによる調製時間を短縮できる高能率調製機の開発に着手。平成29年度は、岩手県、岐阜県、群馬県の協力を得て現地実証試験を実施し、実用化に向けた課題の抽出と改良を行ってきた。
開発機は、ホウレンソウを一株ずつコンベア上に静置するだけで、根切り及び子葉、下葉の除去が精度良くできるので、従来機に比較して仕上げ作業にかかる時間を削減し、既存機より30%から50%高能率に作業ができるという。また1台あたり2人での作業が可能なので、調製作業の省力化も期待できる。
開発機は、現場での利用試験等を通し、利用場面の確認、改良点の抽出などを行った上で、平成30年度以降の実用化を目指しているが、実用化に向けて、11月8日に岐阜県高山市にて現地検討会を開催する。
【現地検討会の概要】
○日時:11月8日(水)13:30~16:00
○場所:講演会・実演会 JAひだ農業管理センター2階大研修室
(〒506-0001 岐阜県高山市冬頭町1番地1)
開催要領及び交通の案内は、新農機(株)ホームページで
○参加費:無料
○参加申込締切日:11月1日(水)まで
○参加申込み・お問い合わせ先:新農機(株)業務部 行本、金光
○住所:〒101-0041 東京都千代田区神田須田町 1丁目18番6号 第一谷ビル5F
○TEL:03-6206-0681
○FAX:03-6206-0682
○E-mail:shinnouki@gol.com
○ホームページ:http://www.shinnouki.co.jp/
ホームページの参加申込票(Word・PDFファイル)に記入のうえ、E-mailもしくはFAXで申し込む。
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