農業と発電の両立を!東京農工大と営農型太陽光発電に関わる共同研究を開始 クボタ2023年6月7日
株式会社クボタは、国立大学法人東京農工大学と、営農型太陽光発電設備下での最適な作物の栽培方法の確立をめざした共同研究を開始する。
共同研究を実施するほ場
営農型太陽光発電設備は、農作業に必要な設備高と柱間隔、及び農作物栽培に必要な日射量が確保できるパネルの密度を確保した太陽光発電設備。
各国が2050年までにカーボンニュートラルの実現を宣言するなど、「脱炭素」社会への移行に向けた動きが加速している。日本でもカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みの一つとして太陽光発電の導入が進んでいるが、既に国土面積当たりの導入量は主要国最大となっており、さらなる拡大には設置場所の確保が課題となっている。
政府は国土面積の1割以上を占める農地の活用を掲げており、太陽光発電設備下で農作物を栽培する営農型太陽光発電の導入を推進しているが、発電期間中の農作物栽培の継続が求められていることに加え、太陽光発電設備下で栽培する農作物の生産性や品質への影響が懸念されることから、現時点では導入は限定的となっている。
営農型太陽光発電は、太陽光による発電と農業生産の両立が可能であるため、耕作放棄地の活用と農業経営のさらなる規模拡大への貢献が期待されている。クボタは営農型太陽光発電の導入推進と、発電した電力の当社拠点や地域での活用に向けた検討を進めている。
この度、農作栽培に高い知見を有する東京農工大学と共同研究を開始し、太陽光発電設備下での日射量や温度などの栽培環境、作物の品質や収穫量などのデータの測定・分析を行い、高い生産性と品質確保が可能な農法の開発に取り組む。同社は、営農型太陽光発電の普及促進と農業の活性化を図り、カーボンニュートラルの実現と持続可能な農業の両立をめざしていくとしている。
共同研究の実施期間は2023年1月~2025年12月、東京農工大学敷地内の約25aにてブルーベリーなどを栽培予定。
重要な記事
最新の記事
-
果樹産地消滅の恐れ 農家が20年で半減 担い手確保が急務 審議会で議論スタート2024年10月23日
-
【注意報】野菜、花き類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年10月23日
-
【クローズアップ】数字で見る米③ 委託販売と共同計算2024年10月23日
-
【クローズアップ】数字で見る米④ 委託販売と共同計算2024年10月23日
-
千葉県で高病原性鳥インフルエンザ 今シーズン国内2例目2024年10月23日
-
能登を救わずして地方創生なし 【小松泰信・地方の眼力】2024年10月23日
-
森から生まれた収益、森づくりに還元 J‐クレジット活用のリース、JA三井リース九州が第1号案件の契約交わす2024年10月23日
-
食品関連企業の海外展開に関するセミナー開催 関西発の取組を紹介 農水省2024年10月23日
-
ヒガシマル醤油「鍋つゆ」2本付き「はくさい鍋野菜セット」予約販売開始 JA全農兵庫2024年10月23日
-
JAタウン「サンゴ礁の島『喜界島』旅気分キャンペーン」開催2024年10月23日
-
明大菊池ゼミ・同志社大上田ゼミと合同でマーケ施策プロジェクト始動 マルトモ2024年10月23日
-
イネいもち病菌はポリアミンの産生を通じて放線菌の増殖を促進 東京理科大2024年10月23日
-
新米「あきたこまち」入り「なまはげ米袋」新発売 秋田県潟上市2024年10月23日
-
「持続可能な農泊モデル地域」創出へ 5つの農泊地域をモデル地域に選定 JTB総合研究所2024年10月23日
-
「BIOFACH JAPAN 2024」に出展 日本有機加工食品コンソーシアム2024年10月23日
-
廃棄摘果りんご100%使用「テキカカアップルソーダ」ホップテイスト新登場 もりやま園2024年10月23日
-
「温室効果ガス削減」「生物多様性保全」対応米に見える化ラベル表示開始 神明2024年10月23日
-
【人事異動】クボタ(11月1日付)2024年10月23日
-
店舗・宅配ともに前年超え 9月度供給高速報 日本生協連2024年10月23日
-
筑波大発スタートアップのエンドファイト シードラウンドで約1.5億円を資金調達2024年10月23日