「ミズニゴール」2024年モデル提供開始「地域サポーター制度」説明会開催2024年1月30日
テクノロジーを通じて農業自動化をめざすハタケホットケ(長野県塩尻市)は、水田除草ロボット「ミズニゴール」の最新版・2024年モデルを開発。この春、GPS自動運転型を100台限定生産で提供する。また、農家間のシェアリングで雇用と収益創出を図る「地域サポーター制度」の説明会を開催する。
開発中の「ミズニゴール2024」
「ミズニゴール」は、全国で小規模農家が最も多く、後継者不足、耕作放棄地などの農業課題を抱える長野県で生まれた自動除草ロボット。水田を走り回り、田んぼの水を濁らせることで、稲の栄養を奪う雑草の光合成を遮り除草作業を自動化する。
健康志向が広がる一方、日本国内の一般的な農家では、重労働と経営の負担軽減のために除草剤などの農薬・肥料を使わざるを得ない状況にある。ミズニゴールは、現役で農業と子育てをするメンバーが、実体験と近所の農家へのヒアリング、地道な実験・改良を通じて開発した、重労働と環境負荷を削減する地域農家発のスマートアグリ。2022年に長野県内の10か所で、自治体や自然農法国際研究開発センターと実証実験が始まり、翌年には全国30か所に導入が拡大。4年ぶりに開催された「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(旧:東京モーターショー)」では、"モビリティ産業を拡張・加速させる場"として実施された「Startup Future Factory」の中で地域創生の枠で選出された。
重労働を自動化する「ミズニゴール」
今回リニューアルする2024年モデルでは、 従来のラジコン型と合わせてGPS自動運転型を新たにローンチ、除草作業の自動化を実現。走行ルートの自動設定、範囲設定を記録できるため、複数の田んぼを保有する場合でも、例えば「A畑、B畑」と記録を呼び出すことができる。一度設定すれば圃場に置き設定を呼び出すだけ。自動走行中は手がかからず、土手の草刈りなど他の作業ができ、人力で水を濁らせる場合と比較し約15倍の除草作業の生産性向上が期待できる。
GPS版は当初2023年にローンチ予定だったが、コロナ禍のGPSチップ需給の逼迫・コンテナ不足の影響もあり、2024年に改めてローンチする。
ミズニゴールは、小規模農家の負担を最小限に抑えるため、売切販売ではなくレンタルで提供する。また、複数の農家間でシェアリングが可能な「地域サポーター制度」も導入。エリアを代表する人を "地域サポーター"として任命し、地域サポーターを中心にロボットの管理・メンテナンス支援を行う。機械に不慣れな高齢者や栽培・生産などの農作業に集中したい農家を支援。地域を支援することでサポーター自身も対価が得られ、持続的な地域の雇用促進と収益化にも繋げる仕組みとなる。
ミズニゴール2024年モデルの製品と地域サポーター制度のオンライン説明会の日程は以下の通り。
◎説明会開催日程
①2月15日15:00〜16:30
②2月19日16:00〜17:30
③2月21日10:30〜12:00
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