ため池の安全性確保に「ため池救命ネット」開発 前田工繊2024年7月4日
土木・建築資材や各種不織布を製造・販売する前田工繊は、ため池の安全性確保する「ため池救命ネット」を発売した。
「ため池救命ネット」の施工例
ため池は、農業生産に不可欠な農業用水を供給する施設として、日本の農業の発展に重要な役割を果たしてきた。一方、農村地域の都市化、混住化に伴い、ため池への転落事故の危険性が増しており、平成24年度~令和3年度で毎年20件前後の転落死亡事故が発生。ため池の管理には、一層の安全性の確保が必要となっている。
転落事故防止対策の一つとして、ため池に誤って転落した場合に、脱出を補助する安全ネットの設置がある。ため池堤体の表面は、遮水シートや平ブロック(コンクリート)の場合滑りやすく、転落すると自力で登ることは難しい。
繊維と土木の融合を図り、地域の安心・安全な社会づくりや、より災害に強い国土づくりをめざす同社は、これまで培ってきた繊維網の技術を活かし、万が一の時により這い上がりやすく、施工もしやすい新たなため池安全対策ネット「ため池救命ネット」を開発した。
「ため池救命ネット」は、ネットの芯材にモノフィラメントを入れることで、ネットの目合いが開いた形状を保つため、コンクリートなどの法面との間に"浮き"ができやすく、万が一の際、目合いの"浮き"に指が掛けやすくなっている。落石の覆い工、剥落防止対策工などで使われる剛性繊維網の基本技術を盛り込んだネットで高強度で耐久性に優れる。また、施工時の展開・固定もしやすい。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(159)-食料・農業・農村基本計画(1)-2025年9月13日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(76)【防除学習帖】第315回2025年9月13日
-
農薬の正しい使い方(49)【今さら聞けない営農情報】第315回2025年9月13日
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日