米国のアグリテックスタートアップAgtonomyとの協業を加速 クボタ2025年6月5日
株式会社クボタと北米機械事業統括会社のKubota North America Corporationは、米国のスタートアップ企業Agtonomyと協力し、スペシャリティクロップ栽培に特化したスマートソリューションの提供に向け、2024年から共同実証を進めている。Agtonomyは、精密自動作業を可能にするプラットフォームや自動化システムの開発を手掛ける企業であり、両社はこうした技術を活かして農業現場の課題解決を目指している。両社は、スマートソリューションの事業化を見据え、販売や顧客サポートの具体的な検討を開始し、協業を一層強化していく考えである。
Agtonomy社の自動化センサーを搭載したクボタトラクタ
世界各地で農業の人材不足が深刻化する中、同社は効率的な農業経営を可能とする農作業の自動化システムと、データプラットフォームの確立に取り組んでいる。
米国のカリフォルニア、オレゴン、ワシントンの3州は、果樹や野菜、ナッツ類など、いわゆるスペシャリティクロップの生産が盛んな、米国有数の一大農業地帯である。しかし昨今は農業資材の価格高騰、労働力不足、労働コスト上昇が喫緊の課題となっており、農作業の自動化や、データに基づいた最適化、作業時間や労働力の削減といった、持続可能で効率的な農業経営のニーズが特に高まっている。
Agtonomyは3州を中心に事業を展開するスタートアップで、スペシャリティクロップの栽培に特化した自動化技術で強みを持つ。大規模農業経営の現場で得られる顧客のフィードバックを活かし、農作業の精度や生産性を向上させる取り組みを進めるとともに、持続可能な農業の実現に向けて技術革新を推進している。
同社は2024年よりAgtonomyと共同実証に取り組み、同社が持つ自動化技術と、データを活用して作業指示を行うプラットフォームを自社のスプレイヤー(農薬噴霧機)などに連動させることで、農薬使用量や労働力の削減を可能にするスマートソリューションの開発を推進してきた。
両社は、共通のビジョンに基づき、持続可能な農業を実現するために、より革新的なソリューションの提供を目指す取り組みを一層強化している。今後は、北米で展開する同社の農機ディーラーとも協力し、販売面や顧客サポート面での課題を明らかにしながら、スマートソリューションの事業化を進める方針である。
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