カキ収穫量15%減、低温が影響2014年4月8日
農水省は4月3日、平成25年産西洋ナシ、カキ、クリの収穫量などの統計を公表した。
【西洋ナシ】
結果樹面積は1560haで、前年産に比べて10ha(1%)減だったが、10aあたり収量が1740kgと同16%上回ったため、収穫量は同2万7200t(同15%増)、出荷量は2万3900t(同15%増)と、ともに前年産を上回った。
9?12月の卸売価格は319円で、前年に比べ17円安だった。
24年産は雪害による樹体損傷などで結果数が少なかったが、25年産はこうした被害も少なく、また天候に恵まれ果実の肥大が良かった。
都道府県別の収穫量では、山形が全国の6割超を占める1万7200t、次いで新潟2010t、長野1900t、青森1780tとなっている。
【カキ】
結果樹面積は2万1600haで、前年産に比べて300ha(1%)減だった。
10aあたり収量は994kgで、同14%減。25年産は、いわゆる裏年にあたることに加え、4月の低温により花芽が枯死したことなどで、結果数が減った。このため、収穫量は21万4700t(同15%減)、出荷量は17万7400t(同15%減)と、ともに前年を下回った。
そのため、9?12月の卸売価格も249円と、豊作で値を下げた前年に比べて58円高だった。
都道府県別の収穫量は和歌山が4万8200t(22%)でトップ。次いで、奈良2万8500t(13%)、福岡1万9400t(9%)、岐阜1万3400t(6%)、愛知1万2300t(6%)と続く。
【クリ】
結果樹面積は2万600haで、前年産に比べて400ha(2%)減だった。
10a当たり収量は102kgで同2%上回った。収穫量は2万1000tで前年並み、出荷量は1万5500t(同1%増)だった。
8?10月の卸売価格は521円で同3円高だった。
都道府県別の収穫量は茨城が4910t(23%)でトップ。次いで熊本3870t(18%)、愛媛1590t(8%)、岐阜995t(5%)となっている。
(関連記事)
・ネギ価格、前月比124% 2月の青果物市場 (14.04.03)
・北海道など6拠点を決定 次世代施設園芸支援(2014.02.27)
・JA全中、26年度畜酪・青果対策決める(2013.12.10)
・カキ収穫量2割増、世帯あたり購入量も増加(2013.04.11)
・果樹園などの「棚下作業用アシストスーツ」を開発(2013.02.01)
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日