春野菜収穫量1%減、夏秋野菜は3%増、タマネギ14%増-農水省調査2020年5月20日
農林水産省は5月19日、「令和元年産指定野菜(春野菜、夏秋野菜等)の作付面積、収穫量及び出荷量」を公表した。春野菜の収穫量は前年産に比べ1%減少、夏秋野菜は同3%増加。タマネギは同14%増加した。
調査結果の概要は次のとおり。
【春野菜】
指定野菜(10品目)の作付面積は3万5300haで、前年産に比べ600ha(2%)減少した。収穫量は192万9000t、出荷量は178万9000tで、前年産に比べそれぞれ2万9000t(1%)、2万7000t(1%)減少した。
春夏ニンジンは暖冬の影響で生育が良好。春ネギも、千葉県産が低温の影響で作柄の悪かった前年産よりも生育が良好だった。ともに、作付面積が減少したにも関わらず出荷量が増加した。
春ハクサイや冬春ナスも、作付面積は減少したが出荷量が増加。冬春ピーマンは作付面積、出荷量ともに増加したが、春ダイコン、春キャベツ、春レタス、冬春キュウリ、冬春トマトは作付面積、出荷量ともに減少した。
【夏秋野菜】
指定野菜(10品目)の作付面積は6万3500haで、前年産に比べ700ha(1%)減少した。収穫量は233万5000t、出荷量は204万tで、前年産に比べそれぞれ5万9000t(3%)、6万3000t(3%)増加した。
作付面積が減少したにも関わらず出荷量が増加したのは、夏ダイコンや秋ニンジン、夏ネギ、夏秋キュウリ、夏秋ピーマンが高温多照等により肥大・生育が良好だったため。夏秋ナスも、作付面積が減少したが出荷量は増加した。
夏ハクサイ、夏秋キャベツ、夏秋トマトは前年産並みの出荷量を示したが、夏秋レタスは作付面積、出荷量ともに減少した。
【タマネギ】
作付面積は2万5900haで、前年産に比べ300ha(1%)減少した。収穫量は131万9000t、出荷量は119万6000tで、前年産に比べそれぞれ16万4000t(14%)、15万4000t(15%)増加した。
作付面積の減少に対し出荷量が増加したのは、夏季の北海道における高温多照により、玉肥大が良好だったため。
【令和元年度産4品目】
キュウリの作付面積は1万300haで、前年産に比べ3%減少した。収穫量は54万8100tで前年産並み、出荷量も47万4700tで前年産並みだった。
ナスの作付面積は8650haで、前年産に比べ4%減少した。収穫量は30万1700tで前年産並み、出荷量は23万9500tで前年産に比べ1%増加した。
トマトの作付面積は1万1600haで、前年産に比べ2%減少した。収穫量は71万4600tで前年産に比べ1%減、出荷量は64万8600tで前年産に比べ1%減だった。
ピーマンの作付面積は3200haで、前年産に比べ1%減少した。収穫量は14万5700tで前年産に比べ4%増加、出荷量は12万9500tで前年産に比べ4%増加した。
重要な記事
最新の記事
-
納豆汁、鯨汁、菊の花のお浸し-山形内陸の食-【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第355回2025年9月11日
-
見かけは盛んな花の研究ですが...【花づくりの現場から 宇田明】第68回2025年9月11日
-
水稲の斑点米カメムシ類 1道2府32県で注意報 病害虫発生予報第7号 農水省2025年9月11日
-
「JA島原雲仙フェア」 みのりカフェ長崎駅店で11日から開催 JA全農2025年9月11日
-
身近な交通事故を可視化した「交通安全MAP」を公開 特設サイトも開設 JA共済連2025年9月11日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第113回2025年9月11日
-
【組織改定・人事異動】デンカ(9月10日、10月1日付)2025年9月11日
-
三重県いなべ市の塩崎圃場が有機JAS「有機農産物」認証取得 KIMOTOファーム2025年9月11日
-
国内ポリオレフィン事業の競争力強化へ基本合意 三井化学、出光興産、住友化学2025年9月11日
-
ぶどうのまちで楽しむ収穫の秋「第33回 巨峰の王国まつり」開催 長野県東御市2025年9月11日
-
「初めて聞く農業者向け 農福連携セミナー」オンラインで開催 日本農福連携協会2025年9月11日
-
「AIエージェント×AI/DXフォーラム~農業」25日に開催 AIデータ社2025年9月11日
-
発売5年目の『無限シリーズ』リニューアル ひと口サイズも発売 亀田製菓2025年9月11日
-
農業プロジェクト『UTSUNOMIYA BASE』主催夏祭りイベント 宇都宮で開催2025年9月11日
-
熱中症対策をサポート「涼しい時間帯」に特化した農機具レンタルプラン開始 唐沢農機2025年9月11日
-
相鉄ブランド野菜「そうてつとれたて便」販売開始「貨客混載」輸送も実施2025年9月11日
-
新潟県津南町でカーボンクレジット地産地消モデルを実現 フェイガー2025年9月11日
-
収穫率55%達成 きゅうり収穫ロボット開発の最前線を公開 AGRIST2025年9月11日
-
国際園芸博覧会500日前イベント「未来へつなぐ花と緑のこどもフェス」開催 農水省2025年9月11日
-
宮崎県新富町「JRE MALLふるさと納税フェスタ in 東京駅 2025」に出展 こゆ財団2025年9月11日