8月の収穫直後から甘いサツマイモ新品種「あまはづき」開発 農研機構2021年10月21日
農研機構は、8月頃からねっとり甘い焼き芋をつくれるサツマイモ新品種「あまはづき」を開発。糖度が高く、肉質がねっとりして食味が良い「あまはづき」は、早掘り栽培でもその特長が際立ち、秋の味覚のねっとり甘い焼き芋が、ひと足はやく食卓へ届くと期待される。
8月に収穫した「あまはづき」の焼き芋
近年のねっとりと甘い焼き芋ブームの人気を支える代表的品種・ブランドには「安納芋」、「べにはるか」などがある。日本の高糖度サツマイモは、品質が良く、海外からも評価が高く、輸出が急拡大している。
サツマイモをねっとり甘い焼き芋に仕上げるには、収穫後に一定期間貯蔵して生育期間中に蓄積したでん粉の糖化を促すことが必要で、これまでは早くても9月下旬の出荷だった。また、加熱調理時間を長くして、でん粉の糖化を促す酵素を良く働かせるなど、焼き方にも工夫が必要となる。
今回開発した「あまはづき」は、貯蔵しなくても、収穫直後の早い段階から糖度が高いことが特徴。また、「あまはづき」は低温糊化性でん粉という特殊なでん粉を含んでいるため、通常のサツマイモ品種と比べて、加熱調理の過程でより低い温度からでん粉が糖へ変化。加熱調理後の糖度が高く仕上がる。さらに、「あまはづき」は、早掘り栽培することで糖度の高さが際立ち、収穫直後の8月から、ねっとり甘く、おいしい焼き芋を作ることができる。
ねっとり系の新品種として「あまはづき」が新たに仲間入りすることで、おいしいサツマイモの供給開始時期が早まり、秋の味覚であるねっとり甘い焼き芋をひと足はやく食卓へ届けられる。「あまはづき」は2022年春から、関東地方を中心に種苗会社を通じて苗が供給される予定。
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