川西産いちじく「朝採りの恵み」収穫が最盛期 兵庫県川西市2022年8月9日
いちじくの産地として知られる兵庫県川西市で、朝採りで完熟のいちじくの収穫が最盛期を迎えている。県内2位の収穫量を誇る川西市のいちじくの愛称は「朝採りの恵み」。今年の収穫作業は7月26日に始まり、生産農家は10月末まで、毎日早朝から収穫と出荷作業に追われる。
川西産いちじく「朝採りの恵み」を栽培する川西市内の生産者
川西のいちじくは、大阪や神戸など大都市に近い立地条件と、温暖な気候に恵まれた風土を生かした近郊農業として、同市南部の久代、加茂、栄根地区を中心に約100戸余りの農家が約12ヘクタールの畑で生産。京阪神を中心に年間約400トンが出荷されている。
川西産いちじく「朝採りの恵み」の品種「桝井ドーフィン」は、90年以上前に日本で初めて川西市で栽培され、全国に広まったと言われている。完熟のものを朝採りするのが特徴で、太陽がまだ昇らない早朝から、赤く熟した実を一つひとつ丁寧にもぎ取る。朝早くから集荷場に集められたいちじくは、その日のうちに店頭に並び、新鮮な状態で消費者へ届けられる。
同市内久代1丁目にある約8アールの畑で、いちじくを栽培している農家の久代美彌男さんは8日、約80本のいちじくの木になった果実を夫婦2人で収穫していた。久代さんは「今年は雨が少なくて、実に影響がないか心配だったが、例年以上に質の良いいちじくができた。去年からほ場の土壌調査を行い、肥料を改良したことがいい結果に結びついたのかもしれません。ぜひ、皆さんに美味しいいちじくを食べてもらいたい」と話した。
今年の収穫作業は7月26日に開始。ピーク時には午前5時頃から作業を始め、市場に出荷する午前7時過ぎまで作業が行われ、10月末ごろまで早朝の作業が続く。
川西市内では、JAの農協市場館「四季の郷」のほかスーパーなどで販売。また、市外では、JA兵庫六甲ファーマーズマーケット「スマイル阪神」でも購入できる。
重要な記事
最新の記事
-
【現地レポート・JAの水田農業戦略】新たな輪作で活路(2)子実コーンの「先駆者」 JA古川2024年3月29日
-
農業者所得増加へデジタルビジネス加速 農林中金 中期ビジョンを策定2024年3月29日
-
「子ども世代に農業勧めたい」生産者の2割 所得向上が課題 農林中金調査2024年3月29日
-
東京・大阪で組合長らが 「夢大地かもと」スイカをPR JA鹿本2024年3月29日
-
全国から1,000名を超える農業の担い手が集う 「第26回全国農業担い手サミットinさが」開催 佐賀県2024年3月29日
-
家族みんなで夏の農業体験はじめよう 食農体験イベント「土袋でデコきゅうり」開催 JA兵庫六甲2024年3月29日
-
(377)食中毒1万人は多いか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年3月29日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第96回2024年3月29日
-
【人事異動】全国農業会議所(4月1日付)2024年3月29日
-
品種で異なるメロンの味わいを体験 自由が丘「一果房」で29日から 青木商店2024年3月29日
-
第160回勉強会「レジリエントな植物工場運営・発展に向けて~災害からの復旧・復興事例から学ぶ」開催 植物工場研究会2024年3月29日
-
創立55周年記念 ガーデニング用 殺虫・殺菌スプレーなど発売 住友化学園芸2024年3月29日
-
「核兵器禁止条約」参加求める26万の署名 藤沢市議会が意見を採択 パルシステム神奈川2024年3月29日
-
尾鷲伝統の味「尾鷲甘夏」出荷開始 JA伊勢2024年3月29日
-
令和6年能登半島地震 被災地農家を応援 JA全農石川へ寄付 KOMPEITO2024年3月29日
-
林木育種センター九州育種場 九州育種基本区の「スギエリートツリー特性表」公表 森林総研2024年3月29日
-
農業フランチャイズのクールコネクト シードラウンドで3200万円を調達2024年3月29日
-
鳥インフル 米メイン州からの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年3月29日
-
畜産施設の糞尿処理で悪臭対策 良質な堆肥化を促進 微生物製剤を開発 B・Jコーポレーション2024年3月29日
-
水田のスマート水管理で東大大学院農学生命科学研究科と共同研究開始 ほくつう2024年3月29日