マレーシアでドリアン栽培プロジェクト PLS plantations Groupと連携 マイファーム2023年1月20日
株式会社マイファームは、マレーシアの農業関連企業のPLS Plantations Bhdと、Millennium Agriculture Technology Sdn Bhd(MAT)と連携し、マレーシアにおけるドリアン生産事業に関する包括合意契約を締結した。今後、共同でマレーシアでの大規模なドリアン栽培プロジェクトを展開する。
包括連携するマイファームとPLS plantations Groupの調印式
マイファームは、ドリアン生産事業の運営にかかわっていくことで、日本のスマート農業を加えた持続可能な栽培管理技術の導入、人材の育成や日本の農業学生との相互交流、SDGsやESGに対応した農園の発展などに挑戦。「自産自消」の輪をマレーシアで展開していく。
フルーツの王様と言われるドリアンは、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシアなど東南アジアの国々で親しまれているフルーツ。2019年以降は、品種改良や冷凍保存での輸送、貿易取引の規制等の要因により、世界的な貿易額でも大幅に増加しており、特に中国では輸入量が年30%増とマーケットが加熱している。
今回、プロジェクトを実施するマレーシアは、ドリアン生産の最適地の一つで、数多くの優良品種が存在。その中でも「ムサンキング(登録品種)」は、マーケットでの評価が高い。マレーシア産ドリアンが人気の理由は、完熟した果実を出荷する点にある。タイやベトナム産は、熟しきらないうちに収穫することも多いが、樹上完熟して自然に果実が落ちてくるのを待って収穫するマレーシア産は、その美味しさから高値で取引されている。
一方、マレーシアの農業やドリアン生産現場を取り巻く環境には課題もある。マレーシアのドリアン農家は多くは、過去の経験に基づく農業をしているが、農園ごとの生産量の頭打ちや、世界的な資材・農薬等のコスト上昇による利益率低下が懸念されており、スマート農業を取り入れたデータ管理や生産性向上の必要性が求められている。また、生産農家の高齢化や人材不足も課題となっており、長期的な視点での持続可能な生産体制構築が必要となる。
同プロジェクトでは、これまで様々なアプローチから"農業×イノベーション"に挑戦して得た研究開発・技術力などソフト面が強みのマイファームと、PLS plantations Groupのドリアン農場での生産から流通に至るまでのハード面や一貫したバリューチェーン構築の強みを掛け合わせ、マレーシア産ドリアンの生産現場が持つ「生産性向上」や「人材不足」などの課題を解決。持続可能なドリアン生産ができるマレーシア農業へつなげる。
重要な記事
最新の記事
-
(394)Climate stripes(気候ストライプ)【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年7月26日
-
地域医療の実態 診療報酬に反映を JA全厚連が決議2024年7月26日
-
取扱高 過去最高の930億円 日本文化厚生連決算2024年7月26日
-
【人事異動】JA全厚生連 新理事長に歸山好尚氏(7月25日)2024年7月26日
-
【警報】果樹全般に果樹カメムシ類 県下全域で最大限の警戒を 鳥取県2024年7月26日
-
【注意報】イネに斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 山形県2024年7月26日
-
今が旬の「夏酒」日本の酒情報館で提案 日本酒造組合中央会2024年7月26日
-
ヤンマーマルシェ、タキイ種苗と食育企画「とりたて野菜の料理教室」開催 カゴメ2024年7月26日
-
「ごろん丸ごと国産みかんヨーグルト」再登場 全国のローソンで発売 北海道乳業2024年7月26日
-
物価高騰が実質消費を抑制 外食産業市場動向調査6月度2024年7月26日
-
農機具王「サマーセール」開催 8月1日から リンク2024年7月26日
-
能登工場で育った「奇跡のぶなしめじ」商品化 25日から数量限定で受注開始 ミスズライフ2024年7月26日
-
東京・茅場町の屋上菜園で「ハーブの日」を楽しむイベント開催 エスビー食品2024年7月26日
-
鳥インフル 米国オハイオ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2024年7月26日
-
大玉すいか販売大幅減 小玉「ピノ・ガール」は前年比146.8% 農業総研2024年7月26日
-
千葉県市原市 特産の梨 担い手確保・育成へ 全国から研修生募集2024年7月26日
-
水産・農畜産振興 自治体との共創事例紹介でウェビナー開催 フーディソン2024年7月26日
-
新規除草剤「ラピディシル」アルゼンチンで農薬登録を取得 住友化学2024年7月26日
-
自由研究に「物流・ITおしごと体験」8月は14回開催 パルシステム連合会2024年7月26日
-
高槻市特産「服部越瓜」の漬け込み作業が最盛期2024年7月26日