野菜の総括 2024年は野菜にとって苦難の年 タキイ種苗2024年12月6日
タキイ種苗は、全国の20~60代の男女400人を対象に「野菜」に関するインターネット調査を10月中旬に行い、今年ならではの野菜の世相を明らかにする「2024年の野菜の総括」として発表した。
2024年によく食べた「野菜」
同調査によると、今年最も食べる機会が多かった野菜は、「キャベツ(54.3%)」と「たまねぎ(54.0%)」だった。また、安定して人気の高い3位「トマト(43.3%)」に加え、夏野菜の「きゅうり(43.0%)、「なす(42.3%)」がランクイン。猛暑が長引いた影響で夏野菜が食卓に並ぶ機会が多かったと考えられる。
「例年に比べて野菜の値段が高かったと思うか」については、「思う」が84.0%。過去最高だった2023年(89.3%)に比べて下がってはいるが、依然として高い傾向が続いている。日々の生活において、物価高騰への負担が続いており、野菜の値段も「高い」という印象が強い1年だったとうかがえる。
例年より値段が高いと感じた野菜は「キャベツ」
2024年によく食べた「野菜」
「昨年に比べて値段が高いと感じた野菜」は、「キャベツ(43.5%)」、「トマト(43.5%)」が同数で1位。これに対し、「値段が高くても買う野菜」は、1位「たまねぎ(31.8%)」、2位「キャベツ(28.3%)」が高い割合。特にキャベツは、「値段が高いと感じた野菜」1位でもあり、汎用性の高さから食卓に必要不可欠で、値段が高くても買わないわけにいかない野菜となった。
野菜の価格高騰で「野菜の購入量を減らした」人が約15%
「野菜の価格が高騰した際に創意工夫していること」として、「野菜の購入を減らした」が14.8%と、野菜の価格高騰が購入量に影響。また、「スーパーで見て安いものを買っている(42.5%) 」が1位で、2位「もやしなど比較的に安価な野菜で補足・代替している(25.5%)」に17.0%差をつけた。
野菜の摂取意欲が高いほど、調理時間が長い傾向
1回の調理にかける時間では、「15分以内」が「朝食(40.0%)」「昼食(34.8%)」と最も多くなっているのに対し、夕食では「30分以内(29.6%)」が最も多く、次いで「1時間以内(24.1%)」が多い結果に。また、朝食・昼食では「調理はしない」の割合も20%を超え、調理に十分な時間が取れていないことがわかる。
2024年は野菜にとって苦難の年か
2024年に気になった野菜に関するニュース
「今年気になった野菜に関するニュース・情報」については、1位「野菜価格高騰(41.8%)」、2位「猛暑による野菜への影響(36.8%)」、3位「野菜の豪雨被害(25.3%)」をはじめ、マイナス要素が強いニュースが上位となった。2024年は野菜にとって厳しいニュースが多く報道されていたこともあり、特に日々の家計に直結したニュースが注目されている。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日