特産品「蔵出しみかん」新パッケージ『冬眠みかん』で市場拡大 和歌山県海南市2025年1月8日
和歌山県海南市の知る人ぞ知る特産品「蔵出しみかん」の『冬眠みかん』パッケージが発売。蔵出しみかんの熟成を「冬眠」と捉えた、新しいパッケージデザインを製作し、道の駅やふるさと納税返礼品など、新規顧客の獲得による市場拡大をめざしている。

海南市の名産品「蔵出しみかん」の「冬眠みかん」パッケージ
海南市下津町で生産される蔵出しみかんは、毎年12月に収穫した晩生みかんを木箱に入れ、木造・土壁の蔵に貯蔵して1か月以上熟成させ、まろやかな味になる1月~3月頃に出荷される
日本のみかんは、約1900年前、同市下津町橘本にある「六本樹の丘」に、みかんの原種「橘」が植えられたことがはじまりといわれ、みかん発祥の地で約400年前から続く、独自のみかん貯蔵・熟成システム「下津蔵出しみかんシステム」は、2019年に「日本農業遺産」に認定された。

独自の技術で進化を遂げた、海南市の名産品「蔵出しみかん」
蔵出しみかんは、これまで年明けにも購入可能なみかんとして、各地のスーパーマーケットなどで販売されてきたが、海南市は、2025年にオープンした道の駅海南サクアスなどでの販売やふるさと納税返礼品、「下津蔵出しみかんシステム」の認知度向上を目指し、蔵出しみかんの熟成を「冬眠」と捉えた、新しいパッケージデザインを製作した。
和歌山県のみかんと言えば「有田みかん」が有名だが、下津地域の「蔵出しみかん」は、顧客に年明けでも流通しているみかんとしてしか認識されておらず、「下津蔵出しみかんシステム」も含めた価値はあまり理解されていない。
「蔵出しみかん」は、皮が厚くて酸味のある晩生の品種を土壁の蔵に貯蔵。熟成する間に酸が消費されてまろやかな味わいになり、甘味が際立ちコクのある仕上がりになるだけでなく、一般的に出荷時期は年末までと言われる通常のみかんの出荷時期より遅くに出荷できることから、みかんブランドとしての差別化も可能となる。
新パッケージは、蔵出しみかんの「貯蔵・熟成」の様子を分かりやすく感じてもらうため、「冬眠」に着目。冬眠する動物「クマ」を「みかんぐま」と名づけて、白い段ボール(かまくら)とぬくもりのあるイラストでパッケージを制作した。特設サイトでは、冬眠みかん解禁までのカウントダウンを「冬眠明けまで○日」と表現することで、毎年発売がたのしみになる、新春の風物詩を狙っている。
海南市では過疎化・少子高齢化による後継者不足で、みかん農家の廃業が進む中、市職員による援農など様々な取組が行われている。新たな「冬眠みかん」パッケージにより、蔵出しみかんシステムのPRと道の駅やふるさと納税返礼品など、新規顧客の獲得による市場の拡大に繋がることをめざす。
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