村上農園 過去最高の売上高113億円「ブロッコリー スーパースプラウト」が急伸2025年2月7日
発芽野菜の村上農園は、2024年12月期の売上高において、過去最高の113億7600万円を記録した。健康需要拡大による高成分野菜「ブロッコリー スーパースプラウト」と「ブロッコリースプラウト200」の出荷が売上を牽引し、前年比125%の大幅な成長となった。
売上が急伸した「ブロッコリー スーパースプラウト」
ブロッコリースプラウトは発芽したばかりのブロッコリーの新芽で、体の抗酸化力や解毒力をサポートする有用成分「スルフォラファン」を豊富に含む野菜。高齢化などによる健康志向の高まりを受けて年々需要が拡大する中、特に2024年は「超硫黄分子」を最も多く含む食材として注目を集めた。
超硫黄分子は、感染防御や免疫応答など、さまざまな生命現象に重要な機能を果たすとされ、学会でも高い関心が寄せられている物質。この2つの有用成分を豊富に含む食材として知られたことで、「ブロッコリー スーパースプラウト」の出荷量は前年比138%、「ブロッコリースプラウト200」は同131%と急伸した。
また2024年は、「豆苗」も前年比107%と堅調な伸びを見せた。豆苗はえんどう豆の若菜で栄養価が高く、家庭で再生栽培できる"家計のお助け野菜"として人気の緑黄色野菜。昨年は天候不順などの影響を受け、現在まで野菜価格の高騰が続く中、価格が安定し栄養価が高く、使い勝手も良い豆苗の「コスパの高さ」で再注目された。2024年12月には同社では12年ぶりとなる豆苗の新CMの放映を開始。定番レシピとともに家庭の常備野菜として訴求していく。
同社は今年、新たな生産施設「北海道伊達生産センター」の開設を予定。北海道から沖縄まで、全国13拠点(関連会社の沖縄村上農園を含む)の生産体制となる。また、既存の施設でも設備の拡充を予定しており、需要の増加に合わせてさらに生産能力を拡大する。
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