宮城県亘理町の隠れた特産品で新感覚スイーツ「春菊ティラミス」開発2025年4月4日
全国で地域産品を活用した商品開発に取り組むレッドホースコーポレーションは、宮城県亘理町の新しい名産品として同町での生産量が東北有数の春菊を活用した商品として「春菊ティラミス」と「米粉の春菊スイーツ」など5アイテムを開発した。
新感覚スイーツ「春菊ティラミス」
同社は、東北屈指の春菊の産地である亘理町から「春菊を生かした商品を作れないか?」とオファーを受け、春菊の可能性を徹底的にリサーチ。そんな中、地元の直売所で出会った「春菊ソフト」のまるで抹茶のような奥深い風味から春菊と抹茶の意外な親和性に気づき、春菊の魅力を最大限に引き出す新たな商品開発を始めた。今回はその第1弾として「春菊ティラミス」を企画。同時に亘理町産「ひとめぼれ」と春菊を合わせた「米粉の春菊スイーツ」など合計5アイテムを開発した。
亘理町の春菊の生産量については長い間にわたり東北一で、近年は他の自治体に抜かれたが、町内の人もその生産量の多さを知らない状況にある。同社は今後、スイーツ以外も含め、合計20アイテムを目標にさらに『春菊加工品』の開発を進め、「亘理町=春菊」を想起させるようなブランディングを行っていく計画を同町とともに進める。
商品発表会に参加したレッドホースコーポレーション山田社長(左)、
亘理町山田町長(中央)、JAみやぎ亘理の大堀組合長
3月9日に開かれた「伊達なわたりまるごとフェア」では、亘理町の山田周伸町長、JAみやぎ亘理の大堀正信代表理事組合長、レッドホースコーポレーションの山田健介社長が出席し、商品発表会を実施。山田町長は「本品は、春菊の魅力を引き出し、新たな可能性を皆様に楽しんでいただけるものとなっている。今回の新商品で春菊の産地であることを広くPRしたい」と語った。
また、実食後にJAみやぎ亘理の大堀組合長は「春菊は亘理町の隠れた名産でピークには200名を超える生産者がいた。震災後、生産者も減少し、それに伴い生産量も減少して現在はピークの1/3程度となっている。この春菊ティラミスは春菊の苦みとスイーツの甘さが融合した非常に美味しい商品で、春菊の新しい可能性を引き出している」と期待を込めた。
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